「朗読の練習」
くわ~っ! 29日の「公園の中心で愛を叫ぶ」が目前に迫っているというのに、暗唱が暗礁に乗り上げている。あああああ、そんなつまらないシャレなんか言うてる場合か?
この目前になって、バカみたいに長い朗読用の詩を書いてしまった。というか、たまたま書けてしまった。洗い物しながら目の前にぶら下げたノート見て、定期考査前の高校生のごとく覚えようとしているのだが、何しろ年々バカになっているので . . . 本文を読む
今、NHK教育で、森光子さん主演の「放浪記」をやっている。嬉しいなあ。前から見たかったのだ。blog書きながら見るつもりだったのだが、ほとんど手は止まっていた。
林芙美子さんの作品は正直言ってほとんど読んでないような気がする。というか、本が好きなわりにものすごく偏ったものしか読まない。有名な文学作品だって、子どもの頃に親が買ってくれた「少年少女世界名作文学全集」でしか読んでないし、大人になってか . . . 本文を読む
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誰もいない砂浜で男の子がとんでもなく大きな砂のお城を作っていると、モコ、ズズ、ザラザザと砂男が現れて、砂男の仲間たちが砂の街を作り始める。砂の乗り物で砂のお城に行くと、砂の王様がいて砂のサーカスが始まる。不思議で楽しい砂のサーカス。でも雨が降り、大きな波がやって来て……。
たむらしげるさんの絵本には、とぼけた形状のものがいっぱい出てくる。この本にも不思 . . . 本文を読む
おばけのコンサート福音館書店このアイテムの詳細を見る
古い家に小さなおばけが住んでいて、ハーモニカを吹いていると、何故だか次から次へといろんなおばけが楽器を持ってやってくる。みんなで合奏していると、しまいに家や木まで踊りだす。
とぼけた感じで、とても楽しい。この本は小さい子のための幼児絵本シリーズなのだけれど、小さい子が喜ぶ本は大人も面白い。 . . . 本文を読む
曇りの日
心が低く飛んでいる
亀は部屋の片隅で眠っている
どこにも行かない日曜日
スズメの群れの中に混じった
レモン色の目印を見つける
あのきれいな声は聞こえなくても
カワラヒワを見つけた幸せな朝
朝が来る前の静けさが好きだ
すべてが透き通るような一瞬が好きだ
ベランダに出て空の色を眺める
いつでも今日が一番いい日
公園のスズメの群れの中にカワラヒワを見つけて以来、今 . . . 本文を読む
朝早くからまたしても亀緒君の「出して~、出して~」攻撃が始まる。ぜったいわざとだとしか思えないような大きな音をたてて、何度も陸場にあがってはまた水場に入る。
それで出してあげないと、また水槽にもたれかかったまま、後足と尻尾の三点で身体を支えて立ち上がり、後足を片っぽあげて水槽をゴンゴン蹴飛ばす。
転ぶと危ないので水槽に駆け寄ると、ぴたっと動きを止めてこちらをちらちら見る。くそぅ。暴れれば出られ . . . 本文を読む
マンガ家の岡田史子さんが亡くなられた。先月の3日。心不全。55歳だったそうだ。私と変わらない年齢だったのだと、今頃になって知る。
昔、私はCOMという本を読んでいた。その頃、コミックの投稿というか新人発掘みたいなことをやっている本にはCOMとガロがあったのだが、ガロはどちらかというと劇画で、COMは手塚治虫さんの虫プロの本だった。私は本屋さんでCOMを買い、ガロはその時ついでに立ち読みしていた。 . . . 本文を読む
天井から水滴が落ちてくる
リビングの真ん中に水たまりが出来ている
この真夜中に上の部屋に
文句を言いに行くのも億劫なので
壁にもたれて水たまりに落ちる水滴を見ている
水滴が落ちてくる間隔がどんどん短くなっている
水たまりがじわじわと私の爪先に近づいてくる
水面にはリビングの蛍光灯の豆電球がうつっている
けれどその奥に何か別のものが見える気がする
壁から離れて水たまりに近づく
水面に枝のようなも . . . 本文を読む
いくら夕食の支度をしなくていいからといっても、他にもやること、というかやらなくちゃいけないことがあるだろうに、まったく。
昔、パソコン通信時代に、一晩に大量の詩をフォーラムの会議室にアップしたら、苦情が出てしまったことがあったのだが。まあ、自分のblogだからどうってことないですが。
あの当時の詩は、読み返してみるとろくなものがなくて、ということは今書いている詩も、後で読み返すとどうなんだろう . . . 本文を読む
私の中に住んでいる魚が
私を突き破って外に出てくる
卵胎生の熱帯魚みたいに
私から生まれてくる魚
部屋の中を泳ぎまわるから
少しずつ水かさが増える
私は溺れてしまうけれど
魚は生き続けるだろうか
最後に見えるのは
夕陽に光る魚のウロコ
泣きたいくらいの想いが
ゆっくりと沈んでいく . . . 本文を読む