恩返し

昔話では鶴の恩返しとか、ジブリでは猫の恩返しだっけ？
浦島太郎も亀の恩返しで竜宮城へ行ったんだっけ？

今日『午前中のみ特売！』のチラシで見かけたレタス：７８円を求めて、近所のスーパーへ出かけようと玄関を出た。
１０時過ぎ。お日様も夏日並だし、湿度もあるっすよ。

車に乗ろうと一歩踏み出す。
ブブブ、ブブッ。
え？なに？羽音？
かなり重い羽音ってことは、なんかデカいヤツ。

どこ？どこに居る？
見渡すけど、もう羽音はしない。

どこかに飛び立った音か。
思い直して車に近づくと、またブブブ、ブブ、ブブブブブブ。
やっぱりいる、どこ？

相方の車の方から音がしたけど・・・・・・・・。
あ、いた。相方の車の横。
前輪の脇でひっくり返ってジタバタしてるカナブン。
おまえか。（＾－＾；

コンクリート打ちっぱなしの地面に滑っているのか、足をバタバタしてかなりもがいているんだけど、ひっくり返ったままぐるぐる回ってる。
放っておいても良かったんだけど、見ちゃったからには助けてやるか。
と言っても素手でカナブンを掴めるほど田舎者では無い。（笑）

車の中から日傘を出して、先端をカナブンに掴ませようと差し出したが、オイラの気持ちを分かってくれず、というか、傘の先が細すぎて、足で掴もうにも巨体がジャマして掴めないのか。
仕方ないなぁ。
ちょっと乱暴だけど、ていっ！
傘でカナブンをひっくり返してみる。(笑)
２回くらいつついたら上手く元に戻って、すんごい羽音で飛び立っていった。
オイラ的には良い事したな。って思ったけど、カナブン的には、巨大な生物に硬い棒でつつかれて → 死ぬかと思って必死でもがいて逃げた。状態なので、こりゃ「カナブンの恩返し」は無いな。(￣w￣)　ぷっ

という話を、いつもだったら１号にするんだけど、居なかったので相方にしてみた。
そいたら「カナブンの恩返しって、俺たちが気がつくレヴェルでしてしてくれるのかな？そーいえば今年は蚊に刺されなかったね、とかその類だったとすると『そうか、これがカナブンの恩返しか！』って気がついてあげれないぢゃん」とか言い出した。
カナブンの大きさだったらそれでもかなりの偉業だぞ？

っつーか、傘でつついてるし。(￣-￣)
そんな「恩返し」を期待している時点で、この話はナイわ。

逆に。、あしたの朝、目が覚めたら部屋中カナブンだらけ。（ヒィィィィィィ！！！！）
とかいうホラーな方を想像しちゃったよ。