無用之用

無用之用【荘子】（むようのよう）

一見役に立たないようでも、実は役に立っている。むしろ無用と思われているものだからこそ役に立っている。器も内側の中空がなければ役に立たないし、窓だって穴が開いているから外が見える。

ん～、いかにも老荘思想って感じ♪
このごろのマニュアル社会。役に立たない、効率の悪い、理由のつかないものは、徹底的に排除。そんな風潮が社会に潤いをなくし、人間関係がギスギス。ちょっとしたトラブルでシステムがストップ。セイフティネットの弱い、脆弱な社会が一丁上がりぃ～

そういえば、熱帯地方で役に立たない木だと思われていたマングローブをどんどん伐採してエビの養殖場に変えたら、海岸線が侵食されてしまって大被害なんて話もあったなぁ。

漆の木は、漆を取るために傷つけられ、杉や檜は役に立つので切り倒される。役に立たないと思われる木は、役に立たないから残される。でも、大木になれば、多くの鳥や獣を養い、人々に日陰を与える。大地を保全し酸素を供給する。

世の中に役に立たないものなどなく、全てのものがそれぞれの役割を担っている。役に立たないと思っているその人にこそ問題があるんじゃなかろか？？？

L'essentiel est invisible pour les yeux

L'essentiel est invisible pour les yeux　【Antoine de Saint-Exupery】
(大切なことは、目には見えない)

先日NHKのマナカナの出ているドラマをぼんやり眺めていたら、なにやらよさ気な歌を歌ってます。

その歌のサビの部分で
♪ほんとぉに　だいじ～なものは　かくれて　みえないぃいいい♪
♪ささやかすーぎる　ひびのなぁかに　かけがえない　よろこびがぁあるぅうう～♪

な～んて、歌ってました。「いのちの歌」


ってのらしいですが、これを聞いていて思い出したのが、
冒頭の「星の王子様」にでてくるおキツネ様の秘密のお言葉

「大切なことは、目には見えない」

世の中、忙しかったり、日々の暮らしに追われていると、それらをこなすのに精一杯。
子供のころに描いていた夢や、ふと思いついた大切なこと、心の奥底からのささやき、、、そんなものは、どっかへ追いやっちゃうよね。
まぁ、そんなに忙しくなくても信じ切れなくて追いやっちゃうけど

そういえば、むかしの大河ドラマ「伊達政宗」で幼少期の梵天丸が虎哉禅師に「心の目で見ればムラサキイロ！」なんてやってたなぁ。。。わっかるかなぁ。わかんねぇだろうなぁ～

君子之交淡若水

君子之交淡若水、小人之交甘若醴【荘子】
（君子の交わりは淡きこと水の若く、小人の交わりは甘きこと醴（れい）の若し）

できた人同士の友人関係は、さらっとしていていつまでも長続きする。だめな人の友人関係は、一時はとても仲が良いようにしていても、ちょっとしたことで壊れてしまって長続きしない。

どんなときにも感情に流されない平常心の交わりが大切。
私心のない交わりは壊れることがない。

とはいうものの、オイラは、こころがあっちこっちに簡単に動いちゃうから、いろいろ乱れるんだよね。小人は、飴のようにベタベタした人間関係の中であえぐしかないみたい。誰が悪いということではなくても、友人関係が上手くいかないことってあるし・・・。某センセみたいに明鏡止水とはいかないよね

小人居為不善

日頃の不行状が祟って、ロクな事がない。ということで、自戒の意味を込めて「今週のざゆうのめぃ」を始めることといたしました。

その１

小人居為不善（しょうじん　かんきょして　ふぜんをなす）

つまらない人間は、他人の目がないとロクなことをしないって意味です。
小人ってのは、徳のない人とか度量・品性に欠けている人のこと。オイラにズバ～リ当てはまります
仕事が終わると夜な夜なお出かけ。飲んで、些細なことから口論になったり、おねーさんにちょっかいをかけたり。。。将に小人の鑑ってなもんですな

なにか世のため人のためになるようなことを探せばいいんですけど、なかなかそうはいかないのが人の常。
「わかっちゃいるけどやめられない」（by 植木等）ってやつです。
こんなことだから競馬も当たらないんだよなぁ。。。って、懲りねぇ