いわゆる東北弁っていいますが、実はいろいろ違うところがあって、岩手の方言でも、沿岸内陸南部北部で全然違ったりします。そんなわけで、どこまで続くか分かりませんが、自分の理解の範囲+想像+妄想で、奥州市の方言について書いてみようと思います。音読すると、より理解が深まるでしょう。
・「落ぢる」
「落ちる」というと、机やハシゴや馬とかの高いところから「落ちる」というのが普通です。が~、奥州市では、乗り物から「降りる」ことを「落ぢる」といいます。
「車がら落ぢる」「バスどご落ぢる」って感じです。
*用例
「えぎめぇegime(駅前)で、バスどごbasudogo落ぢでojide、汽車さkishasa乗りがえるのよnorigaerunoyo」
(訳 駅前でバスを降りて、電車に乗り換えなさい)
「汽車さkishasa乗ってってnottette、みんつっあ(水沢)でminttuade落ぢんのよ。ojinnoyo」って感じかな。
(訳 電車に乗って水沢で降りなさい)
ちなみに、車から本当に「落っこちる」ことも、落ちるといいますが、区分するためには、「ただぎ落ぢるtadagiojiru」を使うといいでしょう(^^;
*用例
「オラえのoraenoあんやanya、軽トラがらkeitoragara、ただぎ落ぢでtadagiojide、骨っこhonekkoおっぱしたのよ~oppashitanoyo」
(訳 うちのお兄ちゃん軽トラックから落ちて、骨を折ってしまいました。)