数年前に『モールス』のオリジナル版『ぼくのエリ・・・』を見た。
そのリメイク版がハリウッドで製作された。
期待はしていなかった。
とてもじゃないが、今の商業主義のハリウッドにあの静謐なる
『ぼくのエリ・・・』をリメイクできるはずがない。
加えて主演二人の子役の名演を誰が再現できよう。
と、思っていた。
そしたらまあ、ハリウッドときたら、子役の二人に最強の役者を
用意してきたではないか。
『キック・アス』のクロエ・モレッツと『ザ・ロード』のコディ・スミットだ。
ただならぬ気合いの入れよう。
演出もゆるぎなく本気モード全開だ。
色物に走らず、過剰なアレンジもなく、ひたすらオリジナルの再現に
徹している。
それでもオリジナルに思い入れのある人は違和感を感じるだろうが、
思い入れに蓋をして比較してみるとリメイク版もかなりのものだ。
点数的に星ひとつの差はないと思う。
オリジナル『モールス』★★★★
リメイク『モールス』★★★☆~★★★★