隣りの空き地が騒がしかった。
荒れ果てた土地にテントがいくつも建てられてた。
背の高い一人用のテントだ。
インディアンテントのような形をしている。
全部で10個はある。
テントの中には人がいる。
立って三脚の付いたカメラを覗いている。
テントの外にも人がいる。
10人近くいる。
みな、三脚を立ててカメラを覗いている。
カメラの方向は上空を向いている。
空に何かがいるのだ。
彼らに聞くまでもなかった。
肉眼でも確認できた。
空には奇妙な物体が浮かんでいた。
地上から見るより、うちのベランダから見る方がよい。
まじかに見ることができる。
私は家の中に入った。
階段を上る。
何十階も上る。
高いピルだった。
屋上に出る。
風が強い。
日差しも強い。
相当な高さに違いない。
雲が近い。
体をくの字に曲げて恐る恐る屋上を歩く。
周囲を見渡す。
いた。
大きい。
物体はすぐそばにいた。
これは地球上の産物ではない。
あきらかに・・・
(昨夜の夢の話より)