いいも悪いも映画を見ているような小説である。
ビジョン的には手に取るように分かりやすい。
たが、その分、読み手の描くイマジネーションに自由度がない。
型にはまりすぎていて、小説の持つ想像性を圧迫している。
登場人物の個性や描写についても同様に分かりやすいが深みがない。
出来の良いカップメンを食べているような味気なさを感じる。
たしかにアイディアはよい。
核となるゾンビの科学的解釈には少なからず興味をそそられる。
ただ、所詮ゾンビである。
いまさらゾンビにひとかたならぬ意味を求めようと思わない。
★★★
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます