浮遊石の近くにはキューブもある。
これはもしかするとあれではないのかい!
かの有名な「モノリス」。
その先端部分ではないのかい!
全巻(1~4巻)
独 創 性 ★★★
ストーリー ★★★★
画 力 ★★★★
文 章 力 ★★★★
人物描写 ★★★★
[総評]
原作は南條範夫の小説『駿河城御前試合』。
『シグルイ』はこの『駿河城御前試合』の一部を原案にして大きく膨らませた作品。
『シグルイ』を見た直後に『腕 -駿河城御前試合-』を見るとひどく質素に見える。
『シグルイ』のきらびやかさはどこにもない。
画風は『シグルイ』より重厚で絵画的だが、キャラクターも筋書も派手さがまるでない。
はじめは藁をかむような味気なさを感じる。
ところがである。
この手法は『カムイ外伝』や『子連れ狼』などから受け継がれた日本劇画伝統の技。
ツボにはまれば強い。
噛めばかむほどに味が出でてくる。
いぶし銀のような時代劇劇画なのである。
いいとこもあり、悪いとこもある。
それを具体的に話すほどの映画ではないので話さない。
ただ、二つわかったことがある。
西村雅彦は演技がヘタ。
大竹しのぶとて世間が認めるほど演技は上手くない。
大竹しのぶの演技は悪い意味で一貫している。
つまりワンパターン。
『黒い家』は最近、韓国でリメイクされている。
この手の映画を作らせたら韓国は巧い。
恐くて、暗くて、汚くて、凄惨で、怨念漂う映画は彼らのもっとも得意とする分野だ。
★★★
×(頭痛薬ダブルのみ)
童顔系女優のキャリー・マリガンとミシェル・ウィリアムズ。
ソックリではないけど、この二人、キャラが同じ。
『彼が二度愛したS』
『ブルーバレンタイン』
『わたしを離さないで』
『ドライヴ』
『SHAME -シェイム-』
『テイク・ディス・ワルツ』
出てたのはとっちがどっちだかようわからん。
なにもかもが絶妙。
瞬き、息遣い、役者の一挙手一投足に至るまで、絶妙に計算し尽くされている。
恋愛の影の部分、口論であったり、ドロドロの嫉妬や未練や怒りは極力排除されている。
人によっては、それをありえないとか、きれいごと過ぎるとかいうだろう。
この際、そんな堅苦しいことはなしにしよう。
ドラマも現実も、恋愛劇の主人公はいつだって自分なんだから。
すべて自分を中心に回ってんだから。
このくらい自分に正直に生きれる人もいていいんじゃないの。
私には到底できそうにないけれど・・・
★★★★
△
「第3回電王戦」出場棋士決まる。
大将 屋敷伸之九段
副将 森下卓九段
中堅 豊島将之七段
次鋒 佐藤紳哉六段
先鋒 菅井竜也五段
最近調子を落としている紳哉六段は疑問。
森下九段も疑問。
この年代の中堅棋士では勝ち目は薄い。
大将に屋敷九段はいいのだが、今年はいまひとつ勝率が上がって
いないのが気にかかる。
豊島七段と菅井五段はベストの人選。
ヘタするとこの二人しか勝ち星をあげることができないかもしれない。
大将戦は昨年の三浦九段のケースがあるだけにたとえ屋敷九段と
いえどもかなり厳しい戦いになるだろう。