2週間前に取り付けてもらったエアコンの請求がまだ送ってこない。
取り付けてもらったM空調さんに催促の電話を入れる。
番号はたしかちょっと前に携帯に登録していたはず。
携帯を探る。
あった。
M空調。
電話をかける。
2回目の呼び出し音で元気のいい男の声がした。
「はい、ヤマト運輸です」
?
?
ちがう。
「すみません、間違えました」
といって電話を切る。
登録を間違っていたようだ。
携帯でM空調の登録を抹消する。
そのさなか、今度はM空調の名で電話がかかってくる。
?
「ヤマト運輸です」
?
「すみません、さっきは間違いました」
と、いって切ろうとすると、引き留める声がした。
「代金引換が一つと、お荷物が二つ届いております」
?
なんという偶然。
やや複雑なのでこの経緯を解説してみる。
ひと月ほど前にM空調さんから電話がかかる。
数日後にその着信番号を「M空調」の名で登録する。
しかし、その着信番号はM空調さんからのものではなかった。
たまたま同日にかかってきていた「ヤマト運輸」からのものであった。
それを知らずにヤマト運輸の番号をM空調と思い込み登録してしまったのだ。
そして今日、その間違った「M空調」の番号に電話を入れる。
当然、電話に出たのはヤマト運輸。
ここまでは単なる間違い電話。
だが、丁度そのときヤマト運輸から私に電話がかけられようとしていた。
なんとまあ、タイムリーな偶然だこと~
超人気作家の原作に超人気シンガーの組合せ。
ふん。
それがどうした。
所詮、日本映画だろう。
所詮、ミハーたちが騒いでるだけなんだろ。
私はそんな安っぽい売りに踊らされんからな~
という反骨心でこれまで見ることを控えていた。
だが、WOWOWでタダで見れるなら見てやろうじゃないか。
あまりにくだらんかったら途中下車してやるし。
以下、感想。
なにごともあなどるなかれ、だ。
なるほど、実によくできている。
始まりから85%まではとくに素晴らしい。
そりゃ突っ込みどころはある。
でも、私はエンタメ作品をそこまで神経質につつく主義ではない。
ただし、替え玉殺人については納得いかない。
専門分野の数学に格別な美学を求める容疑者が、殺害の偽装工作に
こうもややこしいトリックを用いるとは考えにくい。
天才と呼ばれるほど頭脳明晰な石神なら、もっとシンプルな偽装工作を
選択するはずだ。
いや、偽装などしなくともよい。
殺害された男の遺体を完全に消滅させてしまばよい。
なにもなかったことにすればよい。
石神ほどの頭脳と冷静沈着な人間なら遺体の処理はそう難しいことではない。
相手はふらつきのチンピラ、失踪したところで捜査の対象になることもない。
無関係の人間を巻きこんでまで凶悪で泥沼な偽装工作を企てる必要性はない。
★★★☆
スタローンの『ジャッジ・ドレッド』とは別物。
質がまるで違う。
とりわけストーリーがいい。
映像も役者もセリフもなにかにつけてカッコいい。
おまけに相棒の姉ちゃんがメチャ素敵だ。
ぜひとも続編が見たい。
★★★☆~★★★★