Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

ランチ@Ritz

2007-11-12 17:50:58 | カフェ

今回もランチはRitzにて。メニューが変わっている。内容、というより値段改定だ。いつものサラダが値上がりしている。これまで海老のサラダと鶏肉のサラダは値段が違っていたのだが、今回鶏肉が海老と同じ値段にまで上がっている。また、シャテルドンも1ユーロ上がって11ユーロになっている。クリスマスを控えて、値段も上がったのだろうか?

さて、今回は何が出てこないだろう?

何も出てこなかった。メニューすら!!

実は席に着いてすぐに飲み物を聞かれたので、とりあえず定番のシャテルドンを注文し、シャテルドンは来たのだが、その後、誰も何も来なかったのだ。普通2人用のセッティングがしてあって、客が1人しか居なければもう一つのセットを下げるものだが、それもこない。もしや、と思ってメニューを持って来てくれるよう頼むと、やはり待ち合わせかと思って待っていたらしい。いえいえ、残念ながら一人です、というと、すぐにお持ちします、と言って担当のお兄さんは消えていった。

この後、今回はきちんとSOP通りに仕事ができたようだ。おつまみも出てきたし、パンもついてきた。バターも綺麗に整形されていた。コーヒーのプチフールも忘れなかった。勿論、味に関してはサラダは新鮮で美味しく、ミルフィユもいつもの通りさくさくして美味。さて、ふと自分の席の横に目をやるとピアノが置いてある。これまでも勿論あったのだけれど、今日の席は鍵盤の側に近い。昼間は使用されないので蓋が閉まっているのだけれど、何となく気になる。立派な見た目、弦が納まっている側の蓋の蝶番がちょっとSteinwayのような感じがするけれど、どこのだろう?すると、ウェイターのお兄さん(私のお気に入りの人)が、何気なく鍵盤の蓋を開閉した。やっぱりSteinwayだった。ま、RitzBarである。当たり前、といえば当たり前かもしれないが、なぜかやっぱり嬉しい。

ところが、観察していると、客から下げたお皿をピアノの上に載せたりするのだ。。。ああ、止めて~、Steinway様の上に、食べ物のお皿を載せるのは。。。今度は、夜に来てみよう。きっとSteinwayの生演奏が聞けるはず。


プロの仕事

2007-11-12 17:47:26 | パリ

Dsc00306 今年の誕生日は大好きなParisで過ごすことにした。折角だから、ホテルもいつもの安ホテルではなく、少々奮発してPark Hyatt Vendomeに宿泊することにした。誕生日だということを(間接的に)前もって伝えておいたら、Welcome Champagneとイチゴの盛り合わせが部屋に届いた。また、妹が日本から注文してくれた花束が部屋に運び込まれた。Park Hyattらしいモダンで粋な花束だ。妹は、エレガントでユニークな花束を、と頼んだらしいが、その通りの花束だ。流石だが、ここまではこのレベルのホテルならばあるかな、と思っていた。

驚いたのは、コンセルジュの方だ。私が、RitzBar Vendomeの予約を頼んだ際、お名前は?と聞かれて伝えると、即座に「Joyeux Anniversaire, Madame」と言われた。確かに日本人で、今日誕生日だといって宿泊している人間は私だけかも知れないが、それにしても、良く覚えているものだ。映画『プラダを着た悪魔』で顧客の顔と名前、Back groundを覚えきる場面が出てくるが、本当にプロの中にはそういうことが出来る人が居るのだ!こういうことが出来てこそプロなのだろう。記憶力が足りない私には驚きである。

Dsc00308 さて、花束はLondonの家まで持ち帰った。帰りのセキュリティチェックでX線検査の装置に掛けようとしたら、担当の人たちが「あ、それはいいよ」といってゲートを通してくれた。また、その時2~3人の係りの人(フランス警察の人?)が、立派な花束を持って「写真、写真」などとお茶目にふざけてくれた。こういうアドリブが外国人は本当にうまい。

家に着いた時も、コンセルジュが「あれ、僕に?」と声を掛けてきた。こんな何気ない一言が花束をもらったことをより嬉しく、何だか特別なことにしてくれる。これも、外国人の友人が、日本は規則通りのことはうまく運ぶけれど、それ以上のサービスができていない、と不満を感じることに通じているのだろうか?


逆走!!

2007-11-12 17:41:55 | ロンドン

時々、高速道路などの逆走で事故が起こったりするけれど、今回、何とEurostarで線路を逆走する羽目になった。

ベルギーからの出張の帰り、あと少しでWaterlooに到着!というところで電車が止まった。最初の説明は、少し早く着きそうなので、此処で待機する、というものだった。しかし、いつまでたっても動く気配がない。もうすぐ到着予定時間、というところで新たなアナウンスが。前に電車がつかえている。そしてさらに、その電車にinspectionが入るので、この電車を逆走させ、前の電車を迂回する、と言い出した。

電車の逆走なんてあんまり聞かない。確かに、日本でもホームを少し行きすぎてバックした経験はあるが、せいぜい数メートル。Eurostarのような大きな電車を何百mも逆走させるなんて。。。流石ヨーロッパ、やることが大胆だ。

そして、逆走させるために、当然運転手は20両(客車18両、先頭と最後尾に機関車(?))ある電車の中を先頭から最後尾へ小走り。なんて気の毒な運転手さんだろう。迂回するためにはまたこの20両を歩いて先頭車両へ戻り、Waterlooに向かわなくてはならない。2時間近く電車でぼおっと過ごしている私たちも相当むっとしているけれど、運転手はもっとむっとしている上に、「ぜいぜい」しているに違いない。あ、運転手さんが帰ってゆく~、がんばれっ!!

ようやくWaterlooに到着するらしい。Thank you for your understandingとか言っているけれど、ちっともunderstandはしていないぞ!!あー、さっきまではどれほど飛行機よりeurostarのほうが良いか熱く語っていた私だけれど、こんな経験をすると、ちょっとうんざり。飛行機に鞍替えしようかしらん。。。

と思っていたら、「お詫びに片道無料チケットあるいは往復半額券をお受け取りください」とか言っている。やっぱり、遅れても「天候のせい」とかいってろくにお詫びもせず真夜中のParisに放り出されたこともある飛行機より良いかも。。。現金な私。


流石Grand Piano?流石Steinway?

2007-11-12 17:38:14 | ロンドン

Dsc00297 土曜日、無事Steinwayが家に届いた。製造番号から判断すると既に齢100歳になるけれど、とても立派だ。ホテルのロビーに置いてあるような安っぽいグランドピアノとは存在感がまったく違う。古くて傷もあるのに、何が違うのだろう。良質なものはなぜこうした存在感が漂うのだろう?優れた人間が持つオーラのようだ。

Dsc00408_6

さて、恐る恐る音を出してみる。調律前だけあって、所々の音に映画などで馴染みのある酒場のピアノの音を聞く(2本あるいは3本の弦の音程が微妙に異なるためにこのように聞こえるのだろうか?)。それにしても、このタッチと音。私のような素人が弾いても、鍵盤の抑え方(叩き方)によって音色が変わるような気がする。よくコンサートでピアニストがすっかり没入した表情で演奏をしているけれど、そうなることが、そうなってしまうことが初めて理解できた気がする。

これまで、「グランドピアノはあなたの表現力を最大限に生かします」みたいなコピーを見る度に、「またまた~、高価なピアノを売りたいからって、そんなこと言っちゃって~」くらいに思っていたのが、「確かに、グランドピアノはすごいかも」に立場変更。これが、グランドピアノだからなのか、Steinwayだからなのかはわからない。これまで、グランドピアノでレッスンを受けたことも、Steinwayのピアノを弾いたこともあるけれど、他人の目があったりしてリラックスしていなかったからなのか、こうした感覚を持つのは初めて。それにしても、すごい。気持ちいい。

というわけで、この気持ちよさのお裾分け(?)に、会社の同僚を呼んで、「猫踏んじゃった」コンクールを開催することにした。みんな、どんな「猫踏んじゃった」を披露してくれるだろう、この素晴らしいグランドピアノで。