ああ、ついにゲオルギューのラ・トラヴィアータが聴ける!と喜び勇んでロイヤルオペラハウスへ出掛ける。席も素晴らしい、2階正面1列目中央。
演出は昨年と全く同じ。流石ゲオルギュー、美しい!昨年不満だった「なぜ高級娼婦が下品なのか?」という問題が、ただゲオルギューが演じる、というそれだけで解決されている。それにしても、15年以上前のDVDと殆ど変わらないように見える、この美貌の凄さ!羨ましい限りである。
さて、肝心の歌であるが。。。これが残念ながら、どうも印象の薄い舞台となってしまった。ゲオルギュー叱り、アルフレッドを演じたヴァレンティ叱り、パパ役も、去年はトーマス・ハンプソンに魅せられたのだが(見た目だけではなく-一応断っておきますが)、ルシック(?Lucic)は可もなく不可もなく。
舞台も全体的にこじんまりとまとまった、という印象で、折角の素晴らしい席だったけれど、最後まで心が動かされることのないオペラであった。会場はブラボーが飛んでいたけれど、とても同調する気持ちにはなれなかった。
ああ、去年斜め前で第二幕目から泣きまくっていたおじ(い)さん、今年もちゃんと泣けただろうか?