東京都交響楽団 指揮:クラウス・マケラ
サウリ・ジノヴィエフ:バッテリア(2016)[日本初演]
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ハ長調 op.60《レニングラード》
アマオケでショスタコーヴィチの7番を弾いた時に、いつも聴いていたのがマケラ指揮の同曲だった。黒縁の眼鏡で、なんだかちょっと真面目そうな風貌に、実はマケラが振っているとは気がついておらず。
そのことに気づき慌てて当日券を入手。当日券もネットで購入できるのは素晴らしい。ホールで、ということではat riskで交通費を支払わなければならず、それはなかなか難しい。。。
さて、まるでモデルのように長身で足の長いマケラ登場。転落防止のバーの高さまで足。どういうこと。
バッテリア、テロに触発されて作曲されたとのことで、確かにそれを表すかのような金管の凄まじい音もありながら、ちょっと宇宙を思わせる響き(宇宙を知っているわけではないが)。そして、ショスタコーヴィチを思わなくもない響き。
ショスタコーヴィチは、弦が例えようもなく美しい。曲自体の美しさと、都響のテクニックも素敵。YouTubeより緩急がある気がするが、弦が一糸乱れずついてゆくのが凄い。個人的には、第1楽章と第4楽章の演奏が好きでした。ただ、初めてドゥダメルを聴いた時のような衝撃はやってこなかった。。。残念ながら。
終了後、オケメンバーがはけた後、マケラが舞台へ(「一般参賀」と言うらしい)。まだ26歳。このペースだと、ドゥダメルの持つVPOのニューイヤーコンサート指揮最年少記録を塗り替えるかもしれない。いずれにしても、期待の新星。パリ管弦楽団の首席指揮者でもある彼。秋の来日はあまりに高いので行くつもりはないけれど、9月のパリはドゥダメルがオペラ座のシーズン開始で居るし、マケラもパリ管のシーズン開始で居るので、そちらで聴こうかしらん。