Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

ドゥダメル&シモン・ボリバル・ユースオーケストラ

2009-04-15 01:30:00 | Gustavo Dudamel

ドゥダメル指揮、シモン・ボリバル・ユースオーケストラ。2009年4月14日、ロンドン ロイヤルフェスティバルホールにて。

Simon Bolivar Youth Orchestra of Venezuela

Gustavo Dudamel: Conductor

Bartok: Concerto for Orchestra

Tchaikovsky: Symphony No.4

Dsc03435

前半のバルトークは、それなりに良かったと思うが、第二楽章だったか、ヴァイオリンの揃わない部分が気になった。リズムの難しいp(ピアノ)を綺麗にそろえるのは至難の業とは思うが、是非パート練習やドゥダメル得意の「できるまでやらせる」練習で鍛えて欲しいと思った。

後半のチャイコフスキーは素晴らしかった。出だしのホルンは、リハーサルでの問題点をすっかり解消。金管も木管もとても良かった。本番に強いというか、すごい。このオケの金管は、やわらかいというよりは煌びやかな音がする。

ただ、ホルンは難しい楽器と聞くし、他のパートと比べてまだまだ練習要。あと、コンサートマスターが他のヴァイオリンと揃わない(テンポ、音色-意図的に?)部分があり、ソリストではないのだから、これでよいのだろうか?と少々気になる(写真はリハーサルより。ドゥダメルとコンマス)

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一番気に入ったのは第二楽章。リハーサルでドゥダメルは「チャイコフスキーはベネズエラの作曲家」と言って会場の笑いを誘っていたが、間違っていないのかもしれない、と思うほど「歌を歌って」いた。

旅に出て、その土地に行くと、その土地出身の画家の画風が妙に納得行ったり、土地の伝説に納得がいったりするけれど、ロシアとベネズエラに一体どんな共通点があるのか-どちらもまだ訪れていないけれど、訪れて比較する価値はあるかもしれない?

第一、第三、第四楽章はもう楽しい演奏で、コーラス席の子供達はリズム良く弦楽器がピチカートをすればそれにあわせて動き、シンバルが鳴ればびっくりして耳をふさぎ、音楽を心から楽しんでいるようであった。クラシック音楽というと、どうも敷居が高いとか、お高くとまっているとか、そんな風に見られ勝ちだけれど、本来はこういう楽しい催しだったはず-この楽しさは、クラシック音楽が現代音楽だった頃の聴衆が感じたものと同じなのでは、と思う。

ドゥダメルの演奏会を経験することは、私にとって『星の王子様』を読むことに似ているような気がする-なぜなら、人生において大切な何かを、いつも教わるから。


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