2009年3月14日。ゼンパーオーパー、ドレスデン。
Die Liebe der Danae: Richard Strauss
Danae I: Schwanewilms
Danae II: Srna
Jupiter: Ketelsen
Merkur: Homrich
Pollux: Duffin
Midas: Very
Xanthe: Incontrera
Conductor: Luisi
これまで観たオペラの中で、一番といってよいほど聴衆の服装がフォーマルだった。これに匹敵するのは、もう7年前になるが、ジルベスターのメトロポリタンオペラ&NYフィル、というくらい。
このオペラは初めて観たが、ダナエ役が2人1役。見た目と声と。北京オリンピックよりあからさまな分だけ許される?
ダナエの声(写真右から2人目)は、オペラというよりは合唱ソロのような澄んだ声質。声質として私は嫌いでないが、あまり聴衆受けはしていなかった。あるいは、やはり見た目で損をしているか。一方、ダナエの見た目役(写真左から2人目)はかなり聴衆に受けていた。
ゼンパーオーパーはとてもレベルが高いと聞いて期待していたが、なじみのないオペラだったからか(一応ストーリーの予習はしていったものの)、いまひとつ印象に残らなかった。同じR.シュトラウスの「影のない女」を7年前にメトロポリタンオペラで観たが、こちらの方が同じような現代的な演出でも気に入った。このオペラは、神話を題材にしたものであり、古典的な演出で観たら違った印象があったかもしれない。最近は古典的な演出というのは受けないのだろうか?これまで観たオペラの75%は現代的な演出のように思われる。