月の瓶詰~ブログ版~

こぼれゆく時の欠片を瓶詰に。

ARASHI Anniversary Tour 5×20、福岡公演(2日目)の記録。(その2)

2019-12-20 17:44:27 | 嵐さん
セットリストの続きです。前記事はこちら。
1)いつか、その着ぐるみを置く日 ― 「Anniversary Tour 5×20」 によせて
2)ARASHI Anniversary Tour 5×20、福岡公演(2日目)の記録。(その1)

Find The Answer
メインステージにて披露。
スクリーン演出の一部ともなっていた歌詞は、やはりメッセージなのだろうか。

ここで暗転=暗闇を走っていく姿の小動物感が愉しいお時間。スタンド席の強みですな!
代わりに始まったモノクロの映像は、とにかく御洒落。
迫る影からそれぞれ逃げるストーリーは、とりわけ相葉さんが格好よかったです。
そう、つまり…

I'll be there
映像に比して、舞台はシンプルに来たなあという印象。

迷宮ラブソング
魔法(呪い?)を解こうとしているのかもしれない、と考え始めたのはこの曲でした。
重くなりすぎた着ぐるみを脱いで、生身の人間に戻ろうとしているんじゃないか…。
この曲、ダンスを斜め上から見下ろす形になって、細かいところがよく分かりましてね。
派手な演出でごまかすこともなく、素材をそのまま提供している感じで。
なんかこう…"10周年バブル"の頃は「(SMAPさんと違って)ダンスが揃っている」と
喧伝されていたよなあと…まあ平たく言うと、寄る年波を思った訳です(^^;;;;;
いや、手を引かれればキャーキャー言っていたファン(「Beautiful World」)が
「フゥ~」と返すようになったのだから、年月の経過はお互い平等さっ (σゝω・)σ


そういえば"バブル"当時、
「SMAPのライブは『魅せてくれる』。嵐は『一緒に騒ぐ』感じ」
とも評されていた記憶があるけれど、これはなかなか巧い指摘だったかもしれないなあ。
"派閥"(?)が行くところまで行ってしまう直前の、貴重にして全うなる評価。
…なんてね。


「迷宮~」で深々とお辞儀…からの~
La tormenta 2004
「2004」と呼んでいいのか迷う!
動きがDisco Starな相葉さん、ヘソピアス「無」な櫻井氏。
きちんとアップデートがなされておりました(^^)
披露は、メインステージとセンターステージをつなぐ廊下的な部分を使いつつ。

Breathless
出た~、「プラチナデータ」の主題歌!
音の造りが最高に格好いい曲だと思う。披露はセンターステージにて。
廊下部分に光が走り、黄色に染まるペンライトが嬉しい演出。

Everything
歩いてメインステージへ向かう中、二宮くんの肩に置かれた松本さんの手。
「MJ、エゴサーチしたんだろうな…」と思ってしまったことをここに白状します(^^;
そんな二人を知ってか知らずか、櫻葉は手でハートを作る共同作業。愛。

果てない空
二宮くんソロ多め、花が咲いてゆくスクリーン。生歌だったと思う。
やっぱり、ニノさんいい歌声だなあ…。どこか切なさを含んでいるのですよ。
(もちろん、我らが帝王のジャイアン的歌唱法も推してます
5人のいる所だけ水がよけている感じのスクリーンは、是非正面から見たい演出。

やはりこの曲も、メッセージを感じたなあ。
生身の5人がそこにいる感じ。お金のかけ方が、従来とは違う感じ…。
見入ってしまった。
歓声ではなく、拍手のステージ。


ピアノ演奏。
メモに「上着ぬぐのがいろっぺーね」との走り書きがございました(^^;
櫻井さんの見せ場。
タッチが甘くなくて、いい音が出ていましたよ…ってワタシは評論家か(^^;;
子どもの頃の写真と重ね、響き渡る美しい調べ。

アオゾラペダル
ピアノに合わせての嵐さん歌唱。
(堺さん目当てで)ハチクロを見たシネ・リーブル博多駅も、
(スピッツが歌う)主題歌を探した新星堂も、
今はもう福岡交通センタービルから姿を消している。
いきものさんの「ラストシーン」じゃないけれど、街も変わってしまったなあ…。
「愛しさを~忘れ~ない~」♪~(´ε` ) ←変なスイッチが入った模様

合唱するよう求められた部分の歌詞もまた、メッセージなのだろうか。
「ありがとうございました」という櫻井さんの言葉を聞きながら、
しみじみと思い返すのであった。


…いつの間にやら字数が!ということで次回へ続く。



ARASHI Anniversary Tour 5×20、福岡公演(2日目)の記録。(その1)

2019-12-19 17:17:34 | 嵐さん
あれは5年前のこと。
15周年でHawaiiなら、20周年は宇宙に打ち上がるしかないんじゃないか、月面ライブだ~
…なんて、大喜利めいた大騒ぎがそこここで繰り広げられていたのを思い出す。
何事にも終わりがある。永遠なんて存在しない。
そういう思考を、よく口にしてきたグループではあるけれど…。
「その時」がここまで早いとは、想像もしていなかった。

2019.12.7、「5×20」福岡公演2日目。
入場を待つ列で、近くの人が話しているのが聞こえてきた。

「なんだか、静かだね」

スケッチブックを手に、チケットを求めて辻々に立ち続ける人の姿は激減。
あ、タブレット端末に「譲ってください」の文字を表示させている人が数名いたかな…。
うん、技術も進歩したもんだ!(^^;
ドーム周辺(というか前)に跋扈していたダフ屋(と楽しげに取引する人々)も跡形なく。
このあたりは、本人確認の徹底(※抽出でなく全員!)と総動員数の御蔭かなあ。

けれども…それだけではなく。

入場列自体が、とても静かだった。
発券も静か、場内に番宣映像が流れても静か(←かつては黄色い歓声が…)。
特攻服のようなお手製コスチュームとか、頭がお花畑…もとい、花輪を乗せた妖精さんとか、
ジャニーズライブの名物ともいうべき独特な人々がいなくて。
寒さ対策にダウンを着込んだ、どこまでも茶色の集団だった。これ以上ない平服。
20代くらいのコンビもいたけれど、
なんかこう…年齢層が全体的に上がったというか。
母娘の組み合わせや男性も多くて。


通路ですれ違った「風景」のバッグが古ぼけていることに、はっとした。
初めて生で見た嵐さんのライブ、Sceneツアー最終公演。
その時に出会った「Time」や「How's~」…どのツアーバッグより、
今見る「風景」の方が、もう遠い過去なんだ。

いろいろ変わって当たり前か。

開演直前には2回ほど歓声が沸き起こり、
ああ、決して冷めちゃった訳じゃないんだと安心してみたり(^^;;;;;
あれ、円陣の声が聞こえたのかなあ。制作開放席の特典ですよね~。


さてさて、セットリスト到達前に何文字費やしてるんだという話ですが(^^;


ARASHI is…
A→N→S→J→Oの順に映し出されるスクリーン。
歓声が平等だったことに安堵しつつ、1年から20年の流れで早くも泣きそうに。

感謝カンゲキ雨嵐
ド定番の名刺曲!ゆえに、思わず「A・RA・SHI」とメモしたのは私です(^^;
(本当に「A・RA・SHI」を歌う瞬間まで気づかなかったという…)

Oh Yeah !
これまたド定番の盛り上げ曲、待ってました!
ムービングステージで正面スタンド方向へ。

Step and Go
この選曲、Rap部分がメッセージなのかなあと思いつつ。
今回は一曲ずつしっかり披露するんだなあ、と理解した瞬間です。
そしてメモ帳には、"にのあい""じいまご"という走り書きが…詳細はもはや不明(^^;
一応言い訳すると、頭の中が既に走馬灯状態だったから!しょうがないさ

言葉より大切なもの
「あるからー!」と叫ぶのも何回目だろう。
二手に分かれてメインステージ方向へ。

ごあいさつ。
櫻井さんの「同じ夢を見よう」という言葉が印象に残りました。
今まで、ファンとの距離を注意深く測ってきたこのひとが。
折に触れ、一線を引くことに腐心してきたこのひとが!
「別物だ」と言ってきたこのひとがですよ (^^;;
はてさて、この表現に至ったのは危機感の表れなのか、それとも…。
そして、「福岡に『帰って』きたぞ」という二宮さんの言葉が嬉しいのでした。
かつての「プラチナデータ」といい雑誌の売れ行きといい、
福岡はニノさんの御膝下だとみておりますゆえ。
…ええ、独断と偏見ですが何か。


切りがいいので、次は開幕宣言後の曲から。



いつか、その着ぐるみを置く日 ― 「Anniversary Tour 5×20」 によせて

2019-12-15 16:21:54 | 嵐さん
忘れられない記事がある。
2010年5月28日、朝日新聞土曜版「be」連載の「逆風満帆」は、99岡村さんの回。

長きにわたって仕事を共にしてきた、スタッフさんの言葉が紹介されている。

「岡村くんはミッキーマウス。みんなに幸せを振りまくけれど、
着ぐるみを脱げばぐっしょりと汗をかいている」


そして記事は、終わりに向けてこのような言葉が綴られていく。

「代表的な番組も、始まってもう十数年。
視聴者は常に更新されている。ミッキーマウスの振り付けも日々変わる」


しゃかりきに頑張って、必ず奇跡を起こしてくれる。
笑いにストイックなその生き方は、憧れだった。ヒーローだった。


岡村さんが休養に入ったのは、その記事からしばらく後のことである。






2013年の「LOVE」当選を最後に、
ここ数年は「Japonism」「Are You Happy ?」「untitled」と制作開放席が続き…。
ようやく通常枠で当選、「ARASHI Anniversary Tour 5×20」福岡公演に参戦してきました

…ということで。
天井にあらず、真横にあらず。
久しぶりに、公演の全体像が把握できる位置だった訳なのですが。
なんかこう…妙だなあと思ったのですよ。


メモが!取りやすいじゃないか~!!!!! (^^;


嵐さんのライブって、いつも要素と要素の間が極限まで詰めてあって、しかも会場が真っ暗で。
曲名を控える時間もなければ、書けたとしてメモ帳をめくるのも一苦労だったのです。
それが今回、曲同士の間が結構空いていて、会場がある程度常に明るくて。
(「DIGITALIAN」以降の拡大路線とは異なる)セットや
構成・配置のシンプルさも、妙といえば妙でした。

…最初は、コンサート番長がついに燃え尽きてしまったのかと心配したのですが(^^;;
数曲経るうち、どうも敢えて「生身の5人」に戻ろうとしているように見えてきました。
生身…すなはちスッピンアラシ。(違)


小さく華奢な5人から始まった「嵐」は、様々な、そしてたくさんの夢や利害を乗せて、
さらに大きく、強く、重くなり続けてきた。
"国民的"アイドルグループとしてのめざましい活躍。
増えていく"1位"の記録。称賛の声。
その御蔭で見られた景色があるとして、彼らはいつも感謝の言葉を忘れない。
背負う覚悟を、繰り返し述べてきたグループでもある。

けれど、ってやつですよ…。まあ、ただの想像(≒ヲタのもうそう)ですけどね (σゝω・)σ☆


あ、集牧したいきものさんは、早速「夜会」で"国民的"なる形容詞を付けられてましたっけ(^^;;;
でもいい具合に肩の力が抜けているのは、放牧の御蔭かな。FC会報も興味深かったです…