風の生まれる場所

海藍のような言ノ葉の世界

空や雲や海や星や月や風との語らいを
言葉へ置き換えていけたら・・・

医局制度

2008年08月20日 20時06分15秒 | 医療






元主治医である医師は、某大学病院医局から派遣されていると教えてくれた。
その医師の下、通院しはじめて1年半が経過した頃、
医師が派遣されていた病院、つまり、私が通院していた病院医事課は
個人情報を外部に漏洩させ、私に損失を与える事態を巻き起こしたのだった。

その頃、医師が派遣先から大学病院へ戻るという噂が流れた。
出元は休日出勤の看護師からで、
その医師派か否か、患者として優遇されていた私を快く思っていない看護師は露骨に
「今後、主治医がいなくなったらどうするの?」と意地悪な質問を投げかけ、
私を動揺させた。

大抜擢だ。
なにげなくネットサーフィンをしていると、元主治医の名前を医局にみつけた。
すると、大学病院に戻っていた。
そして、外来は週1日、しかも、再診のみ、初診は受け付けていない。
他は専門とする手術などを割り当てられているのだろう。

某医学学会で会うこともあるのだろうが、
最後まで診なかった患者が、いつか患者側の視点で口演を行ったらどうなるのだろう?

患者として・・・ではなく、ひとりの人間として、
まだ30代前半の医師の出世と将来に、陰ながら期待したい。
あの貧乏ゆすりがなければ、私は救われなかった。
医師としてではなく、人間として、人を救う仕事を選んだ道をまっとうして欲しいと切に希う。






休息を許さない社会とひと

2008年08月20日 08時49分13秒 | 医療





目覚めると同時に一筋の涙が頬をつたり枕を濡らす。
幾度もなくため息が漏れる。
なぜ?という疑問が頭の中をぐるぐると巡る。
疲れてしまった。
なにもかもに。
息をすることですら。

私には“約束”というキーワードがあるらしい。
感情が不安定になった理由は、娘の無理解と約束が守られないために起こる感情の起伏、
激しい自責の念にかられたかと思うと、今後はその怒りが他者へ、娘へ向かう。

通院日は友人を自宅には連れてくるなと何度も約束をしている。
が、娘はそれを守ってはくれない。
現に私は歩行困難な状況で2週間を過ごし、
今週は毎日の通院が予定されていると伝えてあった。
病院に付き添う約束をしていたにも関わらず、朝起きると娘はすでに出かけた後だった。
その後、彼氏と一緒に家に戻ってきた。
「自宅で療養しているのを何度も伝えてあるし、前もって私の予定の確認をとること、
大学受験前で優先順位を考えろ」と言った。

「約束の帰宅時間も守らず私から毎回注意を受けてもそれから帰宅するのはよくて1時間後、
私はあんたたちふたりの家政婦でもお手伝いでもない。
なぜ、通院しているのか? なぜ、救急車で運ばれたのか? なぜ、それを考えないのか?
お願いだから、ゆっくりと休息できる環境をつくる協力をしてほしい。
わかってくれなどとは言わない。ただし、休ませて欲しい。
無駄なことで感情を激しく揺さぶらないで。
障害は自分ではどうにもならないこと、ただ、その結果を突きつけられた後、
障害受容できていない私は、戸惑い、そして、発狂しそうになる心境を抑えるのに必死だ」

幾度となく娘の甘さを指摘するが、理解できているとはどうしても思えない。
家族が最大の休息を許さない集団である場合、
私には逃避の道しかすでに考えられなくなってしまっている。
しかも、彼らが容易に連絡できない海外へ・・・・だ。

TVでは、病気についての特集が毎日のように放送されている。
が、実際のところ、この国では病気になった時点で、
社会復帰の受け皿など用意されてはいない。

約束を守らなかった会社を退社した。
約束を守らない交通事故加害者と共謀者たち。
約束を守らない司法関係者。
約束を守らない医師。

約束が軽い時代において、私には約束が呪縛のように今でもそれを信じてしまう。
そして、なんども破られてしまうことで、自分が傷ついていく。
ずたずたに、切り刻んで、ポイとゴミ箱にでも、誰か捨ててくれ。