風の生まれる場所

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言葉へ置き換えていけたら・・・

自殺、その実情を知る①

2008年07月08日 10時21分37秒 | 社会(労働問題含む)




15分にひとり、
単純計算しても“90人/日”の日本人が自殺している。
毎日、日本のどこかで、死を実際に選択する人がいる。

私は23歳のときに親友を、26歳のときに同級生を自殺で亡くしている。
その他、交通事故や病気で亡くなった友人を含めると、その数2桁におよぶ。

残された者、私を含めた残された者がその後、どれだけ苦しむのかを味わった。
そして、生き抜いてやる・・・とようやく思えるようになっていく。

無念の死を選ばずおえなかった友人たちの鎮魂のためにも、
死がなんの解決にもならず、
むしろ、その死によって利益を得たり、救われている人間の存在を知って
“生死について”考えざるを得ない20代を、青春を私は送った。

今ほど自殺者について取り沙汰されることの少なかった90年代、
厚生省(現 厚生労働省)から発表される白書などを国会図書館で探し
関係文献から実情を把握するよう努めることにした。

でも、限界だった。
世の中は“その人が弱いから自殺するのだ”と考える傾向にあったし、
そこになんの疑問など誰ももっていなかったのだから。
私は“変わり者”でしかなかった。

いち早くこの問題、つまり、日本の自殺者数の異常さを叫んだのは、
アメリカ人の友人たちだった。
彼らはセラピストでもある。
アメリカの現実と日本のそれとの間の温度差や相違に
どのような関係性があるかわからないが、
無関心であっては絶対にならない・・・と私を抱きしめながら呪文のように耳元で囁いた。
国際空港で、米国から帰国する東京便のチェックインを待つ間、
ぎゅっと力が込められた両腕の中で“私は自殺について”考えてきた。

あるNPOが調査したものによると、自殺をする要因には複雑な理由が絡み合いながらも
半数を占めるもの、それが「健康上の問題」であった。
私も他人事ではない。
そして、自殺を選択する者、自己責任ではない現実を、すこし話したいと思う。




続く・・・・・





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