rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

体験的車論 トヨタビスタ ディーゼルターボ2.0

2008-11-25 21:55:53 | くるま
生まれて初めて買った車はいすゞジェミニディーゼル1800cc。中古で50万円でした。マニュアルミッション、パワステなし、チョークも手動、車好きでないと扱うのが面倒という感じでしたが、小さい車体の割に中は広く、乗り心地も悪くない。ジウジアーロのデザインで80年代では日本車にないスマートさを持った良い車でした。大学を卒業してから数年経って少し小遣いも貯まったので新車を買おうと思い立ち、当時新型が発売されたばかりのカムリ・ビスタにしようと近くのトヨタ店へ。現在はカムリとビスタは違う車ですが、当時はエンブレムの辺りを除いて殆ど同じ兄弟車でした。近くがビスタ店だったのでビスタを買うことにしたのですが、偏屈な私はジェミニのディーゼルが気に入っていたので今回もディーゼルのマニュアル車にしました。

90年位まではオートマとマニュアルは半々位でけっこうマニュアル好きのドライバーも多く、エアコンもオプション扱いだったことを覚えています。新車はパワステが付いてオートチョークになった位で後は今まで通りの運転感覚。カムリ・ビスタはクラウン並に広いのが当時からの売りで、3代目ビスタはなかなかエレガントなシルエットで私は発売と共に気に入っていました。

2C―Tという4気筒SOHCディーゼルターボエンジンを積んでいて、これがけっこう力強く良く走る車でした。当時軽油は40円から60円位であり、マニュアルでしかもディーゼルなので燃費はリッター17Kmは走り、都内で乗っていても一度給油すると800Km走るとそろそろ給油かなという感じでした。仙台に1年暮らした時には、津軽海峡も渡り、東北地方は何周かし、蔵王のスキーには20回近く行ってスタッドレス+チェーンで雪の真っ暗な山道を随分走りました。FFだから雪道にも強く滑らない、ディーゼルは寒さにも強く、故障はゼロ、とても良い車でした。米国留学で乗れなくなるので手放してしまいましたが、それがなければずっと乗っていたい欠点のない車でした。

バブルを過ぎてからディーゼルの鈍重なイメージや排ガス規制などで日本の乗用車からディーゼルがなくなってしまったようですが、欧州車は現在も半分以上がディーゼルでマニュアル車も多数走っていることを考えると私の嗜好は決してださくなかったと自信を深めています。現在乗っているシビックハイブリッドはハイテクの塊なのでリッター21kmで走ってくれますが、プジョー407はせいぜい9キロ台(近場のみだと6k台)です。フランスでは407もディーゼルターボが走っていて燃費もガソリンより良いし、日本でも早くディーゼル車を復活させてほしいものだと思っています。

ディーゼルエンジンはガソリンと違い自然発火であり、発火プラグでなく余熱プラグが付いていて圧縮比を高くするためにエンジンが重く、バッテリーも余熱のために大きいものが必要です。ターボファンは圧縮比を高めるために排気を有効に使えるようディーゼルのために開発されたような装置であり、ガソリンでノックしにくいオクタン価と違い発火しやすいセタン価で油質を決めるなどといった講釈を述べながら運転してました(かみさんからは何のこっちゃ分らんと評判が悪く、その後ガソリン車でオートマに転換)。
コメント (1)
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