闇の世界金融の超不都合な真実 菊川征司著 徳間書店5次元文庫2008年刊
副題に「ロックフェラー・ロスチャイルド一味の超サギの手口」とあり、5次元文庫というシリーズに含まれているので「ああ、また陰謀論みたいな本だな」という感じですが、宇宙人やらアセンションやら意味不明のものとは絡めずに真面目に欧米の巨大金融家がどのように政治を裏から支配してきたかを解説した本と言えます。ヴィクターソーン副島隆彦完訳の「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」と同類の本であり、30年間米国に在住して米国政治の実態を生で感じてきた著者が911以降の米国の変容に疑問を感じてインターネット等を通じて調べ上げた結果をものしたものと紹介されています。
巨大金融家が政治を支配するやり方は通貨の発行権を手に入れることであり、王侯貴族が領地を支配していた時から金融業を通じて大きな権力を得ていたユダヤ人の金融家が国民国家が形成されてからも各国の中央銀行を支配することで政治の実権を握ってきた様が歴史的事実を交えて解説されています。米国の独立さえも重税のみならず、当時のジョージ三世が植民地独自の通貨発行を禁止して英国銀行券を利子付きで購入させようとしたことが原因、と独立宣言の起草委員であるBフランクリンが述べたとされています。また歴史的な事件や戦争も一番儲かるのは金融資本家であり、米国の南北戦争の真の原因は奴隷解放云々ではなく欧州の銀行家達が「米国を二分して国力を抑えることを目的に南部の州を焚き付けて戦費を安く貸し出したのだ」とドイツのビスマルクが記録を残しているそうです。戦費を安く借りれなかった北軍のリンカーンは戦費調達を政府独自の紙幣であるグリーンバックスを発行することでしのぎ、北軍が勝利してからも政府が紙幣を発行し続ける予定だったのですが、戦争終了の5日後に暗殺されてしまいます。またロスチャイルド家を受け入れないロシア帝国を滅ぼすためにロスチャイルドの命を受けたジェイコブ・シフが買い手のない日本の国債を高橋是清から全て買いとって日本が日露戦争に辛勝する基礎となったことは有名な話です。ナポレオンの時代はロスチャイルドがナポレオンと被侵略国の欧州の国々両方に戦費を貸し出し、第一次大戦では米国の金融家がドイツ側連合国側相方に戦費を融資していました。
FRBが私企業であることは前にも紹介しましたが、米国は憲法で通貨発行権は議会にあると規定されているのに1913年以降FRBに握られていて、それを取り返そうとした政治家、大統領はことごとく暗殺されているそうです。有名なJFKもその一人です。
著者はユダヤ陰謀論とかフリーメーソンなどでなく、純粋に巨大金融資本が金儲けのために歴史的に通貨と政治を支配し、戦争を人為的に起こしているのであると追及しています。911もその流れであるということを種々の資料をもとに説明していて説得力があります。著者の訴えは通貨の発行権を金融資本家から取り返し、各国政府が持つ事で真に民衆のための民主主義が実現し、不必要な戦争もなくなるのだ、というもので私はその意見に賛成します。日本でも高橋洋一氏などを中心に一時政府発行紙幣の話題がありましたが氏が政治的に抹殺されて、いつの間にか立ち消えになってしまいました。皆が一斉に「通貨は各国政府が発行することにしよう」と叫べばさすがに全員を暗殺するわけにもいかなくなるでしょうが、核爆発のような大事件をおこしてその動きを止められてしまうかも知れませんね。
副題に「ロックフェラー・ロスチャイルド一味の超サギの手口」とあり、5次元文庫というシリーズに含まれているので「ああ、また陰謀論みたいな本だな」という感じですが、宇宙人やらアセンションやら意味不明のものとは絡めずに真面目に欧米の巨大金融家がどのように政治を裏から支配してきたかを解説した本と言えます。ヴィクターソーン副島隆彦完訳の「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」と同類の本であり、30年間米国に在住して米国政治の実態を生で感じてきた著者が911以降の米国の変容に疑問を感じてインターネット等を通じて調べ上げた結果をものしたものと紹介されています。
巨大金融家が政治を支配するやり方は通貨の発行権を手に入れることであり、王侯貴族が領地を支配していた時から金融業を通じて大きな権力を得ていたユダヤ人の金融家が国民国家が形成されてからも各国の中央銀行を支配することで政治の実権を握ってきた様が歴史的事実を交えて解説されています。米国の独立さえも重税のみならず、当時のジョージ三世が植民地独自の通貨発行を禁止して英国銀行券を利子付きで購入させようとしたことが原因、と独立宣言の起草委員であるBフランクリンが述べたとされています。また歴史的な事件や戦争も一番儲かるのは金融資本家であり、米国の南北戦争の真の原因は奴隷解放云々ではなく欧州の銀行家達が「米国を二分して国力を抑えることを目的に南部の州を焚き付けて戦費を安く貸し出したのだ」とドイツのビスマルクが記録を残しているそうです。戦費を安く借りれなかった北軍のリンカーンは戦費調達を政府独自の紙幣であるグリーンバックスを発行することでしのぎ、北軍が勝利してからも政府が紙幣を発行し続ける予定だったのですが、戦争終了の5日後に暗殺されてしまいます。またロスチャイルド家を受け入れないロシア帝国を滅ぼすためにロスチャイルドの命を受けたジェイコブ・シフが買い手のない日本の国債を高橋是清から全て買いとって日本が日露戦争に辛勝する基礎となったことは有名な話です。ナポレオンの時代はロスチャイルドがナポレオンと被侵略国の欧州の国々両方に戦費を貸し出し、第一次大戦では米国の金融家がドイツ側連合国側相方に戦費を融資していました。
FRBが私企業であることは前にも紹介しましたが、米国は憲法で通貨発行権は議会にあると規定されているのに1913年以降FRBに握られていて、それを取り返そうとした政治家、大統領はことごとく暗殺されているそうです。有名なJFKもその一人です。
著者はユダヤ陰謀論とかフリーメーソンなどでなく、純粋に巨大金融資本が金儲けのために歴史的に通貨と政治を支配し、戦争を人為的に起こしているのであると追及しています。911もその流れであるということを種々の資料をもとに説明していて説得力があります。著者の訴えは通貨の発行権を金融資本家から取り返し、各国政府が持つ事で真に民衆のための民主主義が実現し、不必要な戦争もなくなるのだ、というもので私はその意見に賛成します。日本でも高橋洋一氏などを中心に一時政府発行紙幣の話題がありましたが氏が政治的に抹殺されて、いつの間にか立ち消えになってしまいました。皆が一斉に「通貨は各国政府が発行することにしよう」と叫べばさすがに全員を暗殺するわけにもいかなくなるでしょうが、核爆発のような大事件をおこしてその動きを止められてしまうかも知れませんね。