八王子 印鑑 楽善堂
創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
先日、直径15ミリの実印の同型印のご注文がありました。免許証をご提示いただき、刻字のお名前とフルネームが一致、免許証の写真とご本人さんも同一なので、ご本人確認終了、ご注文を受けることになりました。
印影の寸法をスケールで測ってみると、15ミリちょうどか少し欠けるくらいでした。お客さまに「紛失なさった印鑑は象牙でしたか?」と伺ったら、当たりでした。今回は押捺した印影が同じであればいいので、ご注文の印材は柘植(つげ)になりました。
同じ15ミリ直径の印材でも象牙と柘植だと、柘植のほうが大きいことがままあります。在庫にある3種の印材を電子ノギスで計測してみました。
柘植⇒15.41ミリ直径
黒水牛⇒15.12ミリ直径
象牙⇒14.98ミリ直径 でした。
今回の注文では直径15.4ミリの柘植で捺して、捺した印影は15ミリちょうど位に仕上げるので、はじめは外枠を太く彫っておいて、あとから外側から少し削って寸法を合わせます。約0.5ミリ直径が違うと、パッと見でもやや大きさが違うかな?と感じるものです。同型印は通常の仕事の3倍くらいの労力をもって作成しています。
▲上智大学横の桜並木です。8日(日)ほぼ満開でした。
(本文の内容とは関係ありません)
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