八王子 印鑑 楽善堂
創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
一風変わった印材のご紹介です。“ダルマ印”といって、横から見るとスマートな“ダルマ”のようなスタイルの印材です。写真のように3つに分かれます。上から印材本体、キャップ、朱肉入れ、です。印材本体は黒水牛ですが、小さな前印(まえじるし、前の位置を示す点)は、象牙製です。
朱肉入れは、一般的には金枠付きケースの端にあり、大きな朱肉が机上に無い時に補助的に使います。この“ダルマ印”はケースでなくて印材本体と一緒になっているところが面白いところです。江戸時代、ボールペンや鉛筆が無い時代には、矢立(やたて)といって、筒に筆をいれて下側に墨を含ませた綿や布があり、路上でも物を書くことができました。“ダルマ印”もこの矢立の発想ではないかと思われます。
レトロな印材です。私の父が昭和10年代に、日本橋の印判店で修行をしていた頃にはよく見かけたそうです。現在のダルマ印は、黒水牛のメーカーが改良を加えて、キャップに、新キャップ方式を採用、パチッと簡単に装着ができる仕組みになっています。固すぎてキャップが抜けない、ゆるゆるでキャップがすぐに落ちてしまうという不具合がありません。
▲黒水牛“ダルマ印”です。キャップを付けた状態で長さ、
62ミリです。印面の直径は12ミリです。
お値段は、彫り上がり、7800円(皮袋付き)
左側は長さ比較用に、シャチハタネーム9です。
▲このように3つの部品になります。一番下は朱肉入れです。
▲ばらした部品を立てたところです。右から印材本体、キャップ、
朱肉入れ、シャチハタネーム9です。
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