印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

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八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

「国字」セミナーに

2013年05月14日 | 店長のプライベート
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

一昨日の日曜日、12日の午前中『国字』のセミナーに行きました。セミナーのタイトルは、日本製漢字「国字」をひもとく、サブタイトルは、造字にみる先人の知恵、です。日々の仕事で珍しいご苗字、見慣れない漢字や国字に出会った時に何かヒントになる話が聞けるかと思いました。

講師は早稲田大学の教授、文学博士の笹原 宏之先生でした。日本の国字研究の第一人者です。日本の姓で、国字でよく見かける文字は、畠、畑、辻、糀、榊、樫、笹などです。これらの文字は、中国製の漢字の部首の組み合わせなので、篆書(てんしょ、印鑑に多く使われる書体)で作る場合も篆書の部首を組み合わせれば、実印の仕事をいただいた時も特に問題はありません。「篆刻字林」にも「日本文字」として表示されています。ただ、元来の漢字ではないので、書体分類で、古文、金石文字の箇所には、表示の文字がありません。

珍しい国字で、北海道にある姓、「もぎき」さんのお話がありました。「木」を書いて中心の縦画の終筆を左上にはねます。これで「もぎき」さんと読むそうです。木が捥(も)げてこの字になったという説明です。行書だと「木」もこの字に近くなりますが、篆書なら終筆ははねないので、篆書の「木」から作ることができそうです。

国字にも生れた年代があること(平安時代から戦後まで)、方言漢字(その土地でしか使われない独特の国字)があることなどをスライド上映交えて学び、興味津々の2時間でした。


▲セミナーのお知らせチラシです。
八王子市の教育委員会の主催のため、
受講料は200円でした。


八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ペーhttp://inkan-reform.com

楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo

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5月13日(月)のつぶやき

2013年05月14日 | 印鑑の業界
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