刑務所志望。(『嫌われ松子の一生』)

2005-10-20 07:35:42 | ・本・記事。
家人が読み捨てた活字をあたしが読むのは
夕刊フジと勝馬を除けば
初めてだ。タイトルのせいだと思う。

 勝馬はちゃんと読めません。
 すこしみえをはりました。

ベストセラーだったとは知らなんだ。
ベストセラーを読む習慣がないのに言っちゃいけないが
その中の小説ジャンルとしてのこれは
ノーベル大江氏嘆く意味での小説離れ現象に通ずるものの
ような気が、した。

 じんせー何が起こるかわからない♪という読まれ方
 も、けっこうされているようだが。

主人公は自分の心を整理しながら
一生懸命やっているのだが
客観的には不運を自分で招きたがるように
為すことすべてがずれている。

一生懸命さと美貌はかなり違うが
その心理形成や動きに
自分と符合することが多くてくらくらする。
 逆に言えばふつうのひとにその心理は
 あり得ねええっと思われてしまわないかというのは
 巻末の評論家のあとがきで裏づけされた。

美貌という点でやはり違う映画『顔』
の、映像もちらちら交錯する。
両者とも多くの人とかかわりながら
どこにも自分の定位置をつかめない。


まともな一晩が過ごしたくて食い逃げをする
という一幕を昔はよく漫画などで見かけたものだ。

あたしももし刑務所に入りたいのなら
犯罪を犯さなくてはならないのだろう。

まともな生活をするためには
そのぐらいのことは必要かもしれないが
一生いさせてもらうのは難しそうだ。

この話の舞台の一つである某事(誤変換?)で高名な雄琴温泉は
ここで以前浅い観光案内をした美しい滋賀県にある。
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2 コメント

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英語 (はな)
2005-10-20 11:39:53
こんにちは。

わたくしは、あんまり教養が無いです。

英語も少しの単語くらいしか知りません。

ただ旦那が大学時代に、教育学部でした

ので、昨夜「ソフィステイケート」の

言葉を教えてもらいました。



ではでは また。
返信する
だは。 (ramen)
2005-10-20 19:29:45
マスコミやえらいひとたちが自分の知ってる外国語を多用することにブチブチ言いながら、てれかくしに、なぜか、自分のよく知らない外国語を使っちゃったりするのでした~。
返信する

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