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高槻市立しろあと歴史館 秋季特別展「北摂の戦国時代 高山右近」
久々に来ました。前回は「三好長慶」展。高槻に縁のある武将をとりあげています。
高山右近はキリシタン大名として有名ですが今回の特別展でもキリシタン関係の展示がいくつかありました。また織田信長や豊臣秀吉の関係から2人に関するものもあります。
聖フランシスコ・ザヴィエル像
本等にも載っている有名な絵です。日本に初めてキリスト教を伝えた人物。
刀 義元左文字
南北朝時代の作。三好一族の三好政長から武田信虎(信玄父)さらに今川義元に渡った。1560年桶狭間の戦いで義元が討たれると刀は織田信長の手に渡った。信長にとっても会心の戦であったのか彼はこの刀の茎に「(表)永禄三年五月十九日 義元討捕刻彼所持刀」「(裏)織田尾張守信長」と刻ませ愛刀としている。刀はその後、豊臣秀吉・秀頼から徳川家康へ渡り代々徳川将軍に受け継がれた。
今回の展示会でもっとも見たかった品である。桶狭間、三英傑、まさに戦国の名刀である。
中川清秀像
中川清秀は高山右近と並ぶ摂津衆のひとり。織田信長の部下となり共に戦う事も多かった。
賤ヶ岳合戦図屏風
佐久間勢と戦う中川清秀、岩崎山砦の高山軍が描かれている。中川清秀はこの後討死し高山右近の軍も敗走した。
猿猴捕月図蒔絵胴
天衝脇立付黒塗頭形兜
共に摂津の有力国人能勢氏所用と伝わる。兜には約1mと長大な天衝の脇立。胴には前面に月に手を伸ばす猿、後面には波涛文が蒔絵で施されている。これは水面に映る月を捕ろうとして溺死した猿に例え身の程知らずを戒めた故事にを表しているそうです。
長大な天衝の兜で己を誇示しつつも「猿猴捕月」で自らを戒める当時の武将の心情がうかがえます。