SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

Five Years ~今聞きたいデヴィッド・ボウイの曲を~

ボウイが地球上から姿を消して5年が経ちます。
2020年は世界中にコロナが蔓延した年でした。ボウイならこん時にどの様な曲をリリースしたのか?
そんな事をふと思いました。


さて今回は、この時代に聞きたいボウイ・ソングをご紹介します。
Five Years
地球は5年後に滅亡すると歌われる、1972年リリースのアルバム「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars」のOP曲。
印象的なドラムのパターンに導かれ人々の不安と絶望が紡がれ、そしてジギー・スターダストが地上に降臨する。
Warszawa
不穏な空気をまとったシンセ・サウンドと極端に言葉数を少なくしたボウイの歌声からなる、1977年リリースのアルバム「Low」からの1曲。日本でのタイトルは「ワルシャワの幻想」。
ボウイはこの東欧の都市を訪れた事があるそうで、「この街から感じた凄く荒涼としたムード」を曲にしたと述べている。
「Low」には東西に分断されたベルリンに関する曲が幾つかあり(「Weeping Wall」はベルリンの壁の事)東西冷戦のドキュメントのようだ。そしてその流れは次作「"Heroes"」で完全昇華するに至る。
Black Tie White Noise
1992年モデルのイマンと結婚したボウイはロスアンゼルスを訪れ暴動に遭遇、その体験から生まれた曲。
ゲスト・ボーカルにアル・B・シュア!を迎え、人種問題に対するボウイの意思を表明している。
1993年リリースの「Black Tie White Noise」に収録。
Seven Years In Tibet
1997年のアルバム「Earthling」収録。ボウイは曲と同名の小説(ハインリヒ・ハラー著)から影響を受けたそうでチベット問題に対して深い関心を抱いていた事から生まれた曲。
1997年は香港が中国に返還された年でもあり、ボウイの眼にはもしかしたら現在の香港問題が見えていたのかもしれない。
Valentine's Day
タイトルとメロディから甘いラブソングを想起させるが、実際は銃乱射事件を題材にしている。
ボウイなりの銃社会への警告だろうか。
2013年リリースのアルバム「The Next Day」収録。

世界を見詰めるボウイの視線の鋭さと温かさを感じられる曲を選んでみました。
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