東京は日本橋
三井記念美術館
没後200年 特別展 大名茶人・松平不昧-お殿さまの審美眼-
期間:4月21日(土)~6月17日(日)
瀬戸瀧浪手茶入 銘 志賀
肩に丸みがあり裾が張った形の茶入。金気釉は渋く、一方に暗褐色の釉景色が生じている。
小堀遠州所持で、その後西本願寺、松平不昧と渡った。
竹茶杓 銘 夕かほ 千利休作
胡麻竹、丸櫂先の茶杓。「雲州蔵帳」の「上之部」には28本の茶杓が記載されており、うち4本は利休の茶杓で「夕かほ」もそのひとつ。
筒には「休ノ作」と片桐石州が書き付けている。
竹茶杓 銘 うき雲 松平不昧作(島根・絲原記念館蔵)
竹茶杓 銘 残雪・残花 松平不昧作(孤篷庵)
竹茶杓 銘 鶴のはし 松平不昧作(島根・八雲本陣記念財団)
竹茶杓 銘 伊佐幸琢とのへ 松平不昧作
不昧作の茶杓も4本が展示。どれも選び抜かれた竹を使用しており、不昧の審美眼を示す。
「伊佐幸琢とのへ」は幕府の数奇屋頭を務め代々「伊佐幸琢」を名乗ったうち三世幸琢へ贈られたもの。不昧は18歳の時幸琢に入門し石州流茶道を学んでいる。
遺偈 松平不昧筆
孤篷庵蔵。不昧が臨終に際し横臥したままの状態で書いた絶筆。
不昧は文政元年(1818)4月24日、68歳でその生涯を閉じた。
初見のものを優先している為、上では紹介していませんがこの他にも「破れ虚堂」、油滴天目、喜左衛門井戸、種村肩衝、長次郎「無一物」、加賀光悦などなど名品がぞくぞく。
しかしなにか足りない印象もあり・・・
次回はその不足を補いに行きます。
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