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2108 樂美術館 日本の色ー赤と黒の世界

京都

樂美術館

日本の色ー赤と黒の世界
期間:8月28日(土) ~12月24日(金)

赤樂筒茶碗 銘 三輪 長次郎作
腰高にした筒形に近い姿で、胎土の赤色と白くカセた釉が筋状に銅のまわりをめぐる。
腰から胴にかけて黒い火替わりが見られ、伝えによると宗旦がこの釉景色を三輪山の古杉に見立て「三輪」と銘名された。
伝来は日比五郎左衛門所持、その後は大坂鴻池家に伝来した。
黒樂茶碗 銘 萬代 長次郎作
典型的な利休形だがやや腰高で、黒釉の中に茶褐色の釉景が映える。
内箱は裏千家八代 一燈箱書付、裏千家今日庵伝来。
黒樂筒茶碗 銘 長袴  常慶作
胴部は箆をまわして歪みをつけ、腰を低く構えている。全体に黒釉がかけられ、茶味をふくんだ鉄錆色でカセ膚となっている。
内箱蓋裏に宗旦が「長袴 咄々斎」と書き付けている。
黒樂茶碗 銘 残雪 道入作
背丈は少し低めで、口径はかなり広い。厚く塗り重ねられた幕釉が白い蛇褐釉と合わさりながら溶け流れ印象的な景色となっている。
内箱蓋裏に「ノンカウ 黒茶碗 残雪ト云 好雪軒」と表千家九代了々斎が書付ている。 賀嶋屋廣岡家伝来。
黒樂茶碗 銘 村雲 本阿弥光悦作
口部は光悦特有の反り返りが見られ、腰を丸めに立ち上がらせた独自の形。
ノンコウに似た黒釉が使われ、口辺と胴部腰あたりは、あえて黒釉をかけはずして胎土をのぞかせる。
光悦にしか表せない美意識がそこに見られる。

今回は「三輪」でしょうか、独自の火替わりが印象的でした。
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