更に更に大阪
中之島香雪美術館
茶の道にみちびかれ
期間:7月7日(土)〜9月2日(日)
唐竹花入 小堀遠州作
胴が太く節がコブのように出っ張った力強い造形の竹花入。
遠州作だが、洗練された「きれいさび」の世界とは異なる形状。
付属の遠州書状によると口を切り直して上下を逆さまにしたところ、一段と良くなり、自作の花入れの中でもこれ程のものは無かったと自画自賛している。
楽焼耳付水指 銘 大名 (伝)樂道入作
大振りで平たい形をしているおり、上部に幅の広い耳が一対で付く。飴釉が施されている。
底部に藤村庸軒が朱漆で「大名 庸子(花押)」と記す。
肩衝茶入 銘 堪忍
やや撫で肩で丸々とした姿が堪忍袋を思わせる。釉景は茶褐色の地釉に黄褐釉が肩から一筋なだれとなる。
古来より唐物と伝わるが作行より古瀬戸とされる。
伊達政宗所持で以降仙台伊達家に伝来した。
日月図屏風 (伝)本阿弥光悦作
右隻に初夏の竹と鍍金の金具をはめ込んで日輪を表し、左隻に雪と竹を描き銀泥で三日月を表した金箔地の豪華な屏風。
右隻には春の和歌が三首散らし書きされ「光悦」印が捺印されている。
書画ともに光悦筆とされるが、画については不明であろう。
村山龍平のコレクションより大正11年に京都鷹峯の光悦寺で開催された光悦会、同13年に神戸御影の自邸で開いた玄庵残茶会で使用された道具に「大正名器鑑」に所載の道具を併せて紹介した展覧会。
他にも珠光・武野紹鷗・利休・有楽の茶杓など見どころ十分でした。
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