こんにちは、raziです。
2回目の記事は前回予告したように、11月28日に開催した1/32ツーリングカーレースの優勝車両についてです。
この車両は、このレース規定を作成するのに必要なテストに使用する目的で製作しました。ほぼPLAFITの部品のみで製作してあるので、このレースに参加するには一番製作しやすく、安定した性能を発揮すると思います。
では1枚目の画像から。
ボディはSCALEXTRIC製BMW320si完成車から外して使用しています。
内装はChampion製1/32用ストックカーインテリアに変更しています。軽量内装ですね。
このレースでは、一部の指定したボディについては内装の変更を認めており、このボディは変更可なのでこれにしました。最初から黒色なので塗装の必要もないので(^_^;)
ホイールキャップはEZ32のBMW320iボディつき車両に付属の物を使用しています。
今度はシャーシ裏面の画像です。
ベースはPLAFIT(シグマホビー製)スーパー32レッドデビルです。これにインチ仕様のベアリングホルダー等を使用して組んでいます。ただ、現状ではレッドデビルのインチ仕様は販売されていないので、これから製作される方はスーパー32インチ仕様を購入して、レッドデビルのメインフレームやサブフレームに変更する方が後から購入する物が少なくなると思います。
ボディとのマウントにはオプションのフラットマウントプレートを使用しています。このあたりは定番でしょうか。
車体重量(走行可能な状態)は、このレースでスーパー32ベースのシャーシを使用する際は、105グラム以上に設定しています。この車両で106グラム程度です。
かなり重い設定ですが、これはSCX製シャーシ(ZinkRacingチューンレベルの性能が前提です)やEZ32の85グラム以上に対して20グラムの差を付ける事で各シャーシ間の性能調整をしています。ただし、今後のレースの結果によっては最低重量の変更を行う可能性があります。このあたりも実車WTCCらしさを狙っています。ではさらにシャーシについて見ていきます。
次はシャーシ全体の画像です。
続いてシャーシ前側の画像です。
ではシャーシ前側(画像の上)から書いていきますと、
ガイドはSLICK7製グラファイトガイドを、SLOTに入る部分を1/32のMRRC製ガイドと同様のサイズになるように削って使用しています。グラファイトガイドへの変更は1/24では定番のチューニングです。ただし、1/32コースの種類によっては走行出来ない可能性があるので注意して下さい。私が良く行くサーキットはシグマホビー製かカレラ製なので問題は無いです。ガイドナットはSLICK7製軽量ドリルドガイドナットを使用しています。
ブレードはシグマホビー製ソフトブレード、ガイドクリップはSLICK7製シルバーガイドクリップ、コードはSLICK7製20Gゴールデンシリコンモーターリードを使用しています。
アクスルシャフトはシグマホビー製3/32インチ45mmを使用。ホイールはスーパー32インチ仕様のフロント用標準、タイヤも同様(50度)です。タイヤは接着および研磨しています。
ベアリングはZinkRacing製3/32インチアクスル用をグリス抜きして使用しています。こちらも定番のチューンですね。
ベアリングホルダー上部にFRP板から自作した部品を取り付けて左右のベアリングホルダーをつないでいます。プラフィットⅢでは純正オプションで「アライメントバー」と言う同様の部品があるのですが、スーパー32には無いので自作しました。クラッシュ対策ですね。
ガイドホルダーとTプレートは標準です。Tプレートとメインフレームの接続は、間にスペーサーを入れて隙間を空ける「センターロール」仕様です。Tプレート前側のロールおよびピッチングの規制には「Oリング」を使用しています。
メインフレームとサブフレームはレッドデビル標準で、メインフレームとの接続はレッドデビル標準のスプリングを使用せずフローティングとしています。
何の固定にも使用していないネジ(とナット)が4個ありますが、これば錘の代わりです。最低重量をクリアするために付けています。
今度はシャーシ後ろ側の画像です。
Tプレート後ろ側のロールおよびピッチングの規制には、シグマホビー製プラフィット用超強化スプリングを使用しています。
そのすぐ後ろに見えている部品は、プラフィットⅢ用オプションの「フロントスタビライザー」を流用し、サブフレームの主にピッチング(減速時にどこまで動かすか)の動作を規制する為に取り付けています。ただ、実際にはほとんど規制しないところまでストロークを出したほうが良い走りになったので、ただの錘になっています(^_^;)
ダウンフォース用マグネットはスーパー32用標準です。このマグネットはこのレースで唯一認められているマグネットです(EZ32標準のマグネットもヒシチューブの中は同じ物です)。
マグネットをメインフレームに取り付ける部品は標準ではなく、ZinkRacing製「PF角マグアダプターTYPE1」を加工して使用しています。鉄製の板に空いている穴をそれぞれ外側に広げる加工(棒やすりで出来ます)を行う事で、メインフレームは無加工で取り付け出来ます。
これにより、マグネットを規定一杯(マグネットダウンフォースが利かない1Gの状態で1mmを超えるギリギリ)まで下げる事が出来ます。スーパー32標準部品(無加工)ではここまで下がらないので性能的に厳しいです。このレース規定はマグネットを1mmギリギリまで下げた車両の性能を前提にしています。
モーターはシグマホビー製ポインターを使用しています。このレース指定のモーターです。
ピニオンギヤはScaleauto製アルミニウムピニオンギヤの11枚、スパーギヤはシグマホビー製NEWスパーギヤインチ仕様の33枚を使用し減速比は1:3.0です。このレースではレース毎に減速比の調整幅を規制していて、今回のレース(主にコースレイアウトで合わせます)では1:3.0~1:3.4の間にしたので、ポインターの特性から判断して一番高い値に設定しました。
ベアリングホルダーはインチ仕様の0.5mmアップを使用しています。タイヤ直径が19.5mm前後になるのでこの部品を元に微調整しています。
ベアリングは前側と同様にZinkRacing製3/32インチアクスル用をグリス抜きして使用しています。
アクスルシャフトはシグマホビー製3/32インチ47.5mmを使用。ホイールはスーパー32インチ仕様のリヤ用標準を使用しています。
リヤタイヤですが今回はフロント用標準(50度)を接着および研磨して使用しました。
このレース規定では、スーパー32インチ仕様またはEZ32標準のリヤおよびフロントタイヤをリヤタイヤに使用出来ますし(いずれ駆動輪側に変更します)、単純にベストタイムを狙うならリヤ用(20度)を使用すれば良いのですが、今後のテストを兼ねてフロント用を使用しました。ストレートスピードはフロント用の方が速く、コースコンディション等によってはフロント用を使用するの「あり」だと思いました。
この車両で使用している部品の大部分は、ZinkRacingServiceさんで購入可能なので製作してみたいと思ったら相談してみては如何でしょうか。このレース規定についてもご存知なので話はスムーズに進むと思います。
また、サーキットで私(この車両)を見かけた時にでも、興味がありましたら私に聞いてみてください。ここには書いていない細かい点なども含めて実物を見ながら話した方が分かりやすいと思います。実際にはブログを書いた時点からセットは変わっている可能性はありますが、その点を含めて説明致します。
かなりの長文になりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。気が向いたときにまた読んで頂ければと思います。記事の更新は不定期ですが、徐々に増やしていきたいと思います。
ではまた。