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ロスチャイルド財閥-134 ナチスを支援したフォード社(共和党/ロックフェラーがバック)

2022-12-17 07:46:18 | 国際政治・財閥


フォード社のロゴ


「フォード社」の創業者ヘンリー・フォードは、熱烈な反ユダヤ主義者でした。1919年に『ニューヨーク・ワールド』誌で初めて反ユダヤ主義を表明し、1920年にはユダヤ人に対する悪意に満ちた『国際ユダヤ人』を出版しています。

また、ヘンリー・フォードはヒトラーを溺愛し、1922年という早い時期から、外国人としては初めてナチスに資金援助をした人物として有名です。その見返りとして、ヒトラーはフォードの大統領選挙立候補を助けるために突撃隊の派遣を申し出ました。

このヘンリー・フォードが書いた反ユダヤ主義の本『国際ユダヤ人』(1920年)は、16ヶ国語に翻訳されましたが、ヒトラーはこの本に感銘(かんめい)を受けます。


ヘンリー・フォードが書いた反ユダヤ主義の本『国際ユダヤ人』


戦史作家である児島襄(こじま のぼる)氏によると、その成果は、のちに発表されるヒトラーの著書『我が闘争』にあらわれ、そのユダヤ人批判の部分は、中にはそっくり引用したとみられるものもあるほど『国際ユダヤ人』の内容に類似していたといいます。

1923年に入ると、ヒトラーは公然とヘンリー・フォードを礼賛し、ミュンヘンの自宅の居間にフォードの肖像画をかかげ、来訪者にドイツ語版の『国際ユダヤ人』をプレゼントしています。

ヒトラーの『我が闘争』において、唯一言及されているアメリカ人がヘンリー・フォードです。「フォードは(ユダヤ人たちの)憤激に対抗し、1億2000万人の国家の支配者たちから完全な独立を維持している偉大な男」だとヒトラーは書き記しています。

『国際ユダヤ人』は、一般のドイツ人にも大きな影響を与えました。「ヒトラー・ユーゲント」の指導者バルドゥール・フォン・シーラッハは、この本を読んだことで「反ユダヤ主義者」になった、と述懐しています。

ちなみに、SS(ナチス親衛隊)長官のハインリヒ・ヒムラーは、フォードの反ユダヤ主義を高く評価し、「我々の最も貴重で
重要で機知に富んだ闘争者」と評しました。

 ヘンリー・フォードは1938年の75歳の誕生日に、非ドイツ人に与えられたものとしては最高の「ドイツ大鷲十字章」を、ヒトラーから授与されています。


 
 アドルフ・ヒトラー とナチスの「ドイツ大鷲十字章」


1938年7月30日、デトロイト駐在のドイツ領事がヘンリー・フォードに「ドイツ大鷲十字章」を贈り、ヒトラーの謝辞を伝えた

 
児島襄氏は著書『誤算の論理』(文藝春秋)の中で、ヘンリー・フォードとヒトラーの関係について次のように述べています。

「1938年7月30日、自動車王ヘンリー・フォードの第75回誕生日記念日に、デトロイト駐在ドイツ領事F・ハイラーが来訪し、ナチス・ドイツが制定して以来3人にしか授与されていない『ドイツ大鷲十字章』を贈り、ヒトラーの謝辞を伝えた。・・・
ドイツは4ヶ月前にオーストリアを併合し、1年後には第二次世界大戦を開幕する。色濃さを増す戦雲に世界が視線を奪われている時期であり、ドイツのユダヤ人迫害の情報も伝えられている。アメリカ国内で、一段とフォード批判の声が高まったが、自動車王フォードは、勲章を返すつもりも捨てるつもりもない、と言明した。

ヒトラーの謝意は、フォード個人の献金に対するもののほか、自動車王フォードが支持している事実が、ドイツ内外の財界、政界のナチ党支持の誘い水になった事情を表示している。ヒトラーとドイツ政財界上層部の間で、その後も自動車王フォードの支援は、アメリカの『真の実力者』たちのナチス・ドイツに対する応援の表象であり、米ジャーナリズムのナチス批判はアメリカの真意ではない、との理解が存続したことは、戦争の経緯が告げている。その意味では、自動車王フォードが第二次世界大戦への道程で果たした役割を大きいといえる。」

 



ヘンリー・フォードには、エドセル・フォードという息子がいました。エドセル・フォードは1930年代を通じて、「I・G・ファルベン社」のアメリカの子会社「GAF」の取締役を務めています。


ロスチャイルド財閥-132  IG-Farben と Auschwitz

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フォード親子はイギリスのために航空機エンジンを製造することを断わり、その代わりにドイツ陸軍の輸送部隊の主力となった5トントラックの部品の製造を始めました。その上、アメリカ国内のタイヤ不足にもかかわらず、ドイツへのタイヤ輸送も手配していました。「フォード社」からタイヤ輸出の30%はナチスが支配する地域に出荷されていたのであります。

 
1940年に「フォード社」は、ナチス占領地域にあるフランスのポアシーに自動車工場を建設し、ドイツ政府に納入するための航空機エンジンの製造に着手しました。また、この工場はドイツ陸軍のトラックや軍用車両の製造も手がけており、さらに「フォード社」は北アフリカにも自動車工場を建設し、ロンメル軍団のためにトラックと装甲車を製造しました。

こうして1942年には、ナチス・ドイツで使用されていたトラックのうち、約3分の2をフォード製が占めるようになっています。

 

真珠湾攻撃後、エドセル・フォードはヨーロッパにおける「フォード社」の権益をナチス占領下のフランスに移行しています。この措置はナチス・ドイツ政府との癒着を公表するようなものでしたが、あえて敢行して「フォード社」の権益を守ったのであります。


こうした「フォード社」のナチス・ドイツにおける企業活動は、アメリカの本社によって完全に把握されていました。しかし戦後「フォード社」は、「強制労働者補償基金」設立の際、アメリカのユダヤ人団体によって、「ナチスへの加担企業リスト」に名前が公表されるまで事実を認めようとしませんでした。




1999年に「日本マルチメディア大賞」を受賞した永井俊哉氏は、ヘンリー・フォードの名前に由来する「フォーディズム」とヒトラーの「ナチズム」について次のような興味深い指摘をしています。


「世界で初めて、デフレから脱却するために公共事業を行って成功したのは、アドルフ・ヒトラーであると言われている。ヒトラーが首相に就任して、これを実行し始めたのは、1933年1月で、これはフランクリン・ルーズベルトがニューディール政策を開始した1933年3月よりも、またケインズが『雇用・利子および貨幣の一般理論』を出版した1936年よりも早い時期にあたる。

そのため、ヒトラーを経済政策の天才と言う人もいるが、これは正しくない。ヒトラーのナチズムは、純粋に独創的な思想ではなく、フォーディズムの模倣だからだ。・・・

読者の中には、『アメリカのフォーディズムがドイツのナチズムの原型だったなどという話は初耳だ』という人も多いにちがいない。これには、わけがある。アメリカは、ナチス・ドイツとの戦争を美化するために、自由を愛する善の民主主義国家=アメリカと自由を抑圧する悪の全体主義国家=ナチス・ドイツとの違いを強調しなければならなかった。したがって、ナチズムがアメリカのフォーディズムの模倣であったということは、知られたくない事実だったのだ。

事実、ワシントンからの圧力のおかげで、ニュルンベルク裁判においてフォードがナチズムを支援した罪が裁かれることはなかった。アメリカの学者はフォーディズムとナチズムの深い関係を歴史の闇に葬り、アメリカ追従を得意とする日本の学者も、敢えて指摘しようとしないのが現状である。」

 



連合軍による「ニュルンベルク裁判」の様子(1945年11月)

この国際軍事裁判はナチスの党大会の開催地だったニュルンベルクで開かれました。史上初の「戦争犯罪」に対する裁判で、12名のナチス高官に死刑判決が下されました。しかし、ヒトラーを支援していたフォードが裁かれることは一切ありませんでした。

 

「フォード社」の創業者ヘンリー・フォード
 熱烈な反ユダヤ主義者で、帝国であったナチス・ドイツに資金援助を行った。

 

【イルミナティ悪魔の13血流シリーズ】ロックフェラー家https://www.youtube.com/watch?v=tkH62fXLRxI







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