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世界大戦の主原因は石油 パナマ運河 英国 vs 米国

2023-03-25 16:16:39 | 麻薬・阿片・石油

 

 

 

世界大戦の主原因は石油 南米の独裁者・ゴメス
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a2d51c842f54df27279882241db668e0
からの続き


キュラソー島にそびえるシェル製油所は、カリブ海沿岸の石油地帯のみならず、米国との前哨戦であるパナマ運河に対する、英国攻勢の散兵線’(さんぺいせん:敵弾による損害を避けるため、散兵で形成する戦闘線)となりました。


デターディングが、この航海上の要衝に石油販売の網を広げようとしている時、英国の後援者達はそれより遥かに野心的な計画めぐらせていました。 彼らは、この運河を軍事的に利用しようとしていました。 万が一、戦争が勃発し英・米が敵味方となって戦うことは、誰も考えませんが、しかし明らかに一つの計画が進められていた事実は否定できません。

事実、カリブ海は石油業界のバルカンでした。石油をめぐる利権争いが、英・米戦争を勃発させる危機点にまで沸騰させてた一時期があったことは忘れてはなりません。 パナマ運河に対する英国の態勢は世界大戦直後,米国の眼が他に向けられている時、先ずコスタリカにおいて示されました。

コスタ・リカとは「富める海岸」という意味を持っていて、同国に石油が豊富であることは、英・米ともに知っていました。 米国の技師や官史は既に10年前から探索に従事していましたし、英国人は1914年頃に眼をつけ始めました。 そして米国人は、まだ事業は開始していませんでしたが、重要な開発権を獲得していました。

1918年、米国の試掘者に対抗するため、アングロ・ペルシャン(英・イラン)会社の姉妹会社というべき不思議な会社が設立されました。英国監督油田会社(ブリティッシュ・コントロールド・オイルフィールド)とう名前を持った会社です。

これは、アングロ・ペルシャン石油会社と同じく、英国政府直轄の会社ですが、アングロ・ペルシャンが直接政府に支配されているのに対し、新会社にヴォンティング・トラストという簡単な機構下に政府の監督を受けていました。 評議員が会社の監督にあたり、その評議員は政府によって任命されるという仕組みです。

この新会社はコスタ・リカ大統領ティノコを動かし、パナマ国境に接している地方に700万エーカーにわたる米国は、英国の利権獲得を目して、モンロー主義の侵犯であるとし、特に英国の獲得した地域が、以前米国人が開発権を得ていると抗議を提出しました。

しかし、抗議は何の効果をも、もたらしません。そこで米国は別の手段を講じました。ティノコ大統領は非立憲的手これに対して英国はささとティノコ政権承認の態度に出ました。 そして英国の艦隊はコスタ・リカ諸港を訪れて愛嬌を不利まけば、米国は黙然として睨みつけてるという状態でした。

もちろん、英・米両国民は戦争のことなど夢にも考えていませんでしたが、両国海軍は黙々と睨みあっていました。ワシントン政府は巧妙な手を打ちました。 ラテン・アメリカ諸国で幾度か成功した手ですが、ティノコの反対派を動かして革命を起こさせtのでした。

愛国主義、立憲主義、これはいつも反逆の好名目となります革命は成功しました。そして、コスタ・リカ政権は、英国に対する開発権を取り消してしまいました。

英国の艦隊はどこかに立ち去りました。おそらく英国は米国のモンロー主義に抗することが不利であることを認識したものと思われます。 そして、米国の艦隊もまた引き揚げてしまいましたが、それから二年の後、パナマ共和圏とコスタ・リカの間に国境紛争が勃発しました。


両軍は衝突して砲火は国境に赤く上がりました。そして米国は自ら調停に乗り出しましたが、胸に一物ある米国はコスタ・リカの要求を受け容れて国境を画定しました。 コスタ・リカは米国の寛大な措置に感謝し、その代償でもあるかのようにオイルマン・ドーニーに対しては900万エーカー、ハリー・シンクレアに対しては、やや小範囲の開発権を与えました。

パナマ劇の一幕は、これであっけなく幕となります。英国進撃の方向は、明らかにパナマ運河であったにもかかわらず、表面はあくまで石油と関係があるようになっています。 英国に言わせれば、この作戦はメキシコあら中部アメリカに伸び、チリ、アルゼンチンのアンデス山脈に至るまでの開発権獲得の一部をなすものであると言いますしかし、米国海軍ではそう簡単に片づける訳にはいきません。

しかも、今まで正体がはっきりしない英国監督油田会社は、その正体をおし隠すことができなくなり、遂に1925年、その仮面を脱ぎ捨てざるを得なくなりました。 そして、その結果、この会社は単に石油のよって利益を得るだけでなく、それ以上の大英帝国主義的色彩を持っていたことが明らかになってきました。


次の投稿は、英国監督油田の正体です。

 

 

 

(参考 本件、石油の話、今までの投稿)



世界大戦の主原因は石油 南米の独裁者・ゴメス

https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a2d51c842f54df27279882241db668e0
世界大戦の主原因は石油 メキシコは燃えているか 血と金と女を求めるタンピコ
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世界大戦の主原因は石油 米国市場に侵入する石油業界のナポレオン、そして日本https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/43f77fe5447587a3dcb8e93115b8c3db
世界大戦の主原因は石油 サン・レモ協定、米国の危機
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世界大戦の主原因は石油  英米 vs ソ連(ロシア)
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第一次世界大戦の主原因は石油 死の商人ザハロフ
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第一次世界大戦 本当の主原因は石油
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極東における血みどろの石油販売戦争
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DSEI Japan 2023 (防衛・セキュリティ総合 展示会)

2023-03-25 09:39:18 | 安全保障、戦争・軍事・テロ・ハニトラ、マフィア、スパイ・犯罪・詐欺

 

2023年3月15日~3月17日、幕張メッセで、DSEI Japan 2023 が開催され「テレビ東京の豊島晋作氏」が、各ブースの企業へのインタビューや、その報告をしてくれています。 見たこともない世界の最先端兵器の数々も展示されていて、神動画です。


DSEI Japan 2023
https://www.dsei-japan.com/jp/



国内ただ一つの”武器”展示会「DSEI 2023」会場から徹底解説〜日本の防衛産業の実力は?
【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】

(2023年3月23日)
https://www.youtube.com/watch?v=jTcSUcMIrBQ


世界の国防企業の動きと日英伊の次期戦闘機の行方は?「DSEI 2023」会場から徹底解説(後編)
【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】

https://www.youtube.com/watch?v=ACLJhtP9cmc

 

動画の中で、日英伊の次世代戦闘機の共同開発をしていて、イタリアのLLeonard S.P.A社が紹介されています。あまり一般日本人にはなじみがないと思いますが、この会社は、防衛、安全保障、航空宇宙の分野で活動するイタリアの企業。

現在、イタリアでは第2位、先進技術に関しては第1位の産業グループである。航空分野、民間・軍用航空機分野ではヨーロッパのリーダーで、電子工学では世界でもトップクラスに位置する。宇宙分野はBAEシステムズと協業しヨーロッパ第1位、防衛電子分野ではヨーロッパおよび西洋で第2位。防衛システムおよび安全保障システムの分野ではヨーロッパのトップ企業になりつつある。事業所は100カ所以上あり、2018年の従業員数は約4万6000人で、そのうち約3分の1がイギリスアメリカ合衆国を中心にイタリア国外に在籍している。 wiki 

また、ロールスロイスは高級自動車として有名ですが、現在は航空エンジン部門と自動車部門に分割されてからは、この自動車部門のオーナーが、ロスチャイルド財閥の兵器会社ヴィッカースとなり、航空部門は「ロスチャイルド銀行」重役のトゥ-ムズが、ロールス・ロイスの会長を務め、もうひとりの会長キンダースレー卿がラザール・ブラザーズの会長を兼務あてきました。

 

ロスチャイルド財閥-16 自動車産業
 https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f92d2d9e8b9e21aa5c5bb98624738254

プジョー(Peugeot S.A. )
近代的な大馬力のエンジンを持った自動車が、ドイツ人のベンツとダイムラーによって開発された後、ダイムラーの特許をフランス人のパナールとプジョーが買い取ってから、世界の自動車産業はスタートしました。

時代は、映画の開発と同じ19世紀末のことでした。 フランスの大工業家プジョー一族の、ピエール・アルマン・プジョーは鉄工所などの長い経験から、直ちに実用的な自動車生産に突入していきました。

ところが、まだ高級品という世界だったので、この時代に技術者が求めたのは、金に糸目を付けずに開発費をポンと与えてくれるパトロンでした。 そこで、ロスチャイルド一族が「買い手」として、また「パトロン」として、両方の面で自動車業界を創り出していきました。

フランスのプジョー工場で製造された自動車が、海を渡ってイギリスに着いたのはさらにそのあとのことで、ロールス・ロイス創業者のひとり、チャールズ・ロールスが1895年に、プジョーの3.75馬力の自動車を購入したとき、イギリスで自働車を持っていたのは、わずか3人でした。

その一人が「ウェストミンスター銀行」の創立者のデイヴィッド・サロモンズ、つまりネイサン・ロスチャイルドの甥でした。こうして、イギリスでは王室オートモビル・クラブの母体となる自動車協会を、ネイサンの孫レオポルド・ロスチャイルドが創立しました。

現代でも、ロールス・ロイスが航空エンジン部門と自動車部門に分割されてからは、この自動車部門のオーナーが、ロスチャイルド財閥の兵器会社ヴィッカースとなり、航空部門は「ロスチャイルド銀行」重役のトゥ-ムズが、ロールス・ロイスの会長を務め、もうひとりの会長キンダースレー卿がラザール・ブラザーズの会長を兼務してきました。

フランスでは、石油王アンリ・ドイッチと共に、オランダ出身の名門貴族ヴァン・ズイレン男爵が、オートモビル・クラブを創立しました。彼の結婚相手は、「ブリオッシュ」というあだ名の女性でした。 卵とバターをたっぷり使って丸々と焼き上げたパンの事です。

美食家のブリオッシュは、エレーヌ・ベティー・ルイーズ・キャロリーヌ・ド・ロスチャイルドという名前でした。鉄道王パリ家のジェームズ・ロスチャイルドの孫娘で、今度は自動車王ロスチャイルドの時代を迎えていました。

1990年代の西ヨーロッパの自動車業界は、トップがフォルクスワーゲン(VW)、に僅差で続くフィアット、3位プジョー、4位フォード、5位是練らrモーターズ(GM)、6位ルノーまで販売シェアではほとんど変わらないデッドヒートを展開していました。このうち、VWとGMを除けば、すべてが「赤い盾」の傘下で走っていることが家系図をみれば分かります。

 

 

おまけ

あまりに素晴らしい講義で、永久保存版の神動画です。  いずれ、この動画も消されてしまうんだと思いますが、この素晴らしい動画を、自分のHDDに保存する裏技を紹介します。

画面左下の資格が4つあるwindowsマークと、Gを同時に押します。 そうすると画面左上に〇の表示が現れますので、それをクリックすると保存が始まります。 画面右上に赤く録画中のマークと録画している時間が表示されます。 動画が終わると、画面右上の■のマークをクリック。  これで、自分のPCのビデオのファイルに保存されていますので確認してください。

 

 

 

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