トヨタ自動車の業績はハイブリッド車の販売増や円安が利益を押し上げる
トヨタ自動車は5日、2025年3月期の連結純利益見通し(国際会計基準)が前期比9%減の4兆5200億円になりそうだと発表した。
従来予想である28%減の3兆5700億円から上方修正する。車の量産に必要な「型式指定」の認証不正などによる生産停滞からの挽回が進む。好採算のハイブリッド車(HV)の販売増や、円安も利益を押し上げる。
売上高見通しは4%増の47兆円、営業利益は12%減の4兆7000億円となる。営業利益は事前の市場予想平均であるQUICKコンセンサスの4兆7965億円を下回る。
あわせて発表した4〜12月期決算は売上高が5%増の35兆6735億円、純利益が4%増の4兆1003億円だった。
午後1時25分の決算発表後、トヨタ株は乱高下し、1%上昇で推移する。4〜12月期で最終増益は確保したものの、通期の営業利益予想が市場予想を下回ったことから売買が交錯しているようだ。