UBSは30億ドルの自社株買いを発表した=ロイター
【パリ=北松円香】
スイス金融大手UBSは4日、2025年に30億ドル(約4650億円)の自社株買いを実施すると発表した。経営難に陥った同業のクレディ・スイス・グループ買収後の事業統合やコスト削減が順調に進んでおり、株主に利益を還元する。
4日発表した24年12月期連結決算は、純利益が前の期比8割減の50億ドルだった。クレディ・スイス買収に伴う負ののれん代を計上した前の期の反動で利益が落ち込んだ。投資銀行部門などは順調に推移している。
同行は25年度の見通しについて交易やインフレなど不透明要因が多く「市場は新たな展開に非常に敏感になっている」とした。
セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は決算に合わせた声明で、「統合の鍵となるマイルストーンは2024年に全て到達した」と進展を強調した。
日経記事2025.2.4より引用