「和楽12月号」
特別付録と 「源氏物語絵巻」の特集に惹かれ 久しぶりに雑誌を買いました
前に9月号を買いそびれましたので 気にかけていたんです
付録の「源氏物語絵巻」・・・
絵巻の色合いといい 平安時代の優美な古筆は素晴らしい・・・
源氏物語は・・・学生時代に少し読んでは 最後まで読みきれず
そう そのままになってしまいました
今から1000年以上前の長保3年(1001年)に ある程度完成したと言われる小説
作者は紫式部
全54帖 文字数は約100万(400字詰め原稿用紙で約2400枚)の大長編
70年間にも渡る物語は 約500名の人物と 約800首の和歌が登場しているそうです
それにしても 凄いの一言です・・・
「源氏物語絵巻」は「隆能源氏」(たかよしげんじ)と呼ばれている平安時代末期の作品で
源氏物語を題材にして制作された絵巻としては現存最古のものだそうです
源氏物語・・・
桐壷帝の子 光源氏(ひかるげんじ)は幼くして母を亡くします
帝の後宮に新たに入った藤壷の宮が 母に似ていると聞いた源氏は
彼女を思い焦がれるようになり 父の後妻を愛するという道ならぬ恋に・・・
年上の女性葵の上と結婚し 空蝉 夕顔 六条御息所・・・と浮名を流し
やがて 藤壷の宮が源氏の子を出産し 桐壷帝の子として育てられます
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第一部は 光源氏が数多の恋愛遍歴を繰り広げつつ、王朝人として最高の栄誉を極める前半生
第二部は 愛情生活の破綻による無常を覚り やがて出家を志すその後半生 源氏をとりまく子女の恋愛模様
第三部は 源氏没後の子孫たちの恋と人生
光源氏の 栄華と苦悩の人生が描かれた 長編恋愛小説です
この絵巻に描かれている物語を垣間見ても とても面白い人間模様がえがかれていて
少し興味が湧いてきました
源氏物語を読んでみたいと思います
そして本の中には・・・
かわいい日本美術が掲載されています
俵屋宗達の「犬図」
表情が何とも言えませんね
伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の「蝦蟇河豚相撲図」
カエルの目と足が面白いでしょ
その他にも 平安時代から江戸時代までの美術が多く語られています
ゆっくりと読みながら 楽しみたいと思います
そして もうひとつ興味を惹く写真・・・
名だたる作家や芸術家 政財界の重鎮たちを夢中にさせた伝説の人
「武原はん」
まるで浮世絵が踊っているかのような美しさだったそうです
おめでたい時に着用された舞台衣装だそうです
鶴は友禅と京縫いで表現されていて・・・
品格があって 鶴の舞の美しいこと!
あまりにも素晴らしい鶴の衣装・・・
11歳で芸妓学校に入学されて 95歳までの人生が書かれていました
深く感動いたしました・・・
秋の夜長に本を・・・いえ 「和楽」 いかがでしょうか
久しぶりに心が揺れる そんな感動を覚える掲載でした
* 和楽の写真及び一部文章を引用させて頂いています
(12月号 Amazon 12/1発売 新年号は北斎特集です)
☆ 週末から 伊豆高原へ・・・コメントラン欄が 綴じさせて頂いています
Madame K