先々週 東京国立博物館に続き 「ルドン-秘密の花園」展へ行ってきました
秘密の花園 夢の中へ 花の中への言葉に惹かれて・・・
見上げた東京駅の八角形の美しいレリーフ
素晴らしい・・・
南出口から出て Kitte の横を左折して・・・
迷わずに辿りつきました
素敵。。。
ルドンのグランブーケがグリーンに囲まれて まるでそれ全体がまた絵画のよう
美術館前の庭園には たくさんの薔薇が咲いて ベンチに座って方々を癒してくれています
さあ ルドンの世界を楽しみましょう・・・
20世紀初頭にかけてフランスで活躍した画家オディロン・ルドン
キャリアの前半には 暗く沈んだトーンの黒の時代
1894年の個展を境に 黒の時代から色彩の時代へ転換し
ミステリアスな空気は残しつつ 輝かしい色彩と光にあふれた作品を多く描いています
三菱一号館美術館の新規収蔵作品である グラン・ブーケ(大きな花束)
この作品は ブルゴーニュ地方にあるロベール・ド・ドムシー男爵の城館の食堂を飾っていた16点の壁画の内の1点
およそ3年の制作期間を経て 1901年に完成 当時ルドンは61歳
ドムシー城の装飾壁画は ルドンの晩年の傑作と言われ
このグラン・ブーケは 多くの人の目に触れることなく 110年間 城に眠り続けていたそうです
暗い部屋の中に浮かび上がる大きなパステル画
輝く色彩と花々の自由な動き・・・あまりにも美しくて圧倒されてしばし立ちすくむ・・・そんな絵画です
じっと見つめていると 花々の中に吸い込まれていくかのようでした
とても感動しました
「眼をとじて」
色とりどりの花々に囲まれていていますが 水の中に浮かんでいるよう・・・
表情が少し物悲しくも見えます
ボルドーに生まれ 里子に出された孤独な幼少期 そして長男の死・・・
美しい絵画の中に映し出される心が見えてくるようでした
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たくさんの作品を見終わって 眺めた窓からの景色
眩い光と美しい緑
いろんな想いが解き放たれて 安堵した そんな瞬間でした
作品を鑑賞すると その画家の世界に入り込んでしまいます・・・
緑の中で ゆっくりと流れるそれぞれの時間
庭園の木陰で そんな時間を過ごすのもいいですね
19世紀後半のイギリスで流行した洋風建築の赤煉瓦の建物
各展示室の空間が小さく 細かく区切られていて
そこを抜けると・・・また違った世界が感じられて 大きな展示室とは違って
私はとても好きです
Richardのお土産に庭園内でブーケを買って・・・
せっかくだから・・・と 美術館近くのショップを見たりしましたが なかなかお気に入りにめぐり合えず
kitte 1Fの千疋屋フルーツパーラーで一息
東京駅を眺めて・・・
一人でしたので少し疲れましたが ルドンのあのグランブーケを思い出しながら
夕方の満員電車に乗って(運よく座れました)帰りました
Richardにお土産のグリーンの薔薇です
紫陽花の大輪で 先日まで楽しみました
そう 紫陽花の季節 もう直ぐですね・・・
Madame K