怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

テーブルマナー

2014年07月13日 | ここの生活
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友人たちとレストランで食事をした。イタリア料理店。

私の目の前に座った二人は同じものを注文した。スープ皿のような食器にナイフフォーク。食べつらそうだな、と思っていたら、給仕人がスプーンを持ってきた。
平たい皿に盛られたスパゲティだったら、私はナイフとフォークで上手く食べる自信がある。
スプーンとフォークはあまりやったことが無い。そんなことを考えながら二人の様子を観察していた。
右側のブラジル人、推定年齢30歳、ドイツ人男に嫁ぎに来て2年の彼女は鮮やかな手つきで上手にスプーンとフォークで平らげていた。話も上手で、普段はおとなしい私を上手く調子に乗せて会話に加わらせていた。
さすが、ブラジル人。
さて、左側の中国人29歳、ドイツに住んで三年目。
中国人や中国文化を背景にする国々の人たちと食事をするとぎょっとするのがその食べる姿だ。
彼らの家庭での食べ方は、私はそれを尊重している。必ず飯茶碗を持って食べなければならない日本の食卓だが、彼らはそんな細かいことはどうでもいいので、慣れるとかなりラクでもある。
しかし、ここ、欧州で欧州料理を食べるときは、かなり目立ってしまう。
彼女、おそらく、中国の伝統料理や家庭料理を食べて育ったのだろう。ナイフやフォークが出る食卓はここに来てからなのかもしれない。
ずっと、犬食いだった。フォークにスパゲティを巻きつけることも上手くいかず、苦労していた様子。
「箸だったら、得意よ!」と弁解していたけれど。
コーヒーをスプーンですくって飲んで、飲み終わったときにスプーンはカップの中に入れたままだった。
私を慕って何かと連絡をくれる可愛い人なので、西洋食卓マナーを伝授してやりたいと思っているのだが、彼女も今年中にここにいる彼と結婚、長期でドイツ在住予定なので、そのうち自然と周囲を観察しながら基本的なものを学んでしまうかもしれない。余計なことをして仲を悪くするのももったいないしね。



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私もスパゲティを箸で食べるのが好きだ。日本の生活ではそうしていたものだぞ、うほほ。
夫はなぜか、私が作る焼きそばを箸で食べたがる。材料の麺はスパゲティなので、ナイフ・フォークでも一向に構わないのだけれどね。家庭の中で異文化に敬意を払っている、と前向きに捕らえることにしている。
(こぼすなよっ、心の中でと叫びながら)