怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

義母の大失敗

2014年07月31日 | 家族
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大きく育ったズッキーニを使った煮込み料理。

義母はたくさん作って冷凍しておく。

さいの目に切って煮るだけ。
さて、煮込んでいるうちに事件が起こった。調理台とコンロの上の棚にある調味料のケースを取った義母は、そのビンを落としてしまった。
ビンは調理台に落ちて割れ、破片が散乱した。調理台、コンロ、床の上に・・・
以前にも数回こうしたことがあった。義母はなぜだか、ビンが割れることをあまり大変なことと思っていなくて、ささっと片付けて終わろうとしていた。
私は「ドイツではそんな風でいいのかな」と思っていたのだが、一度ここで調理台の上に残った破片で指を切ったことがある。
実家では「ガラスが割れるとあらぬ方向へまで飛んでいくから徹底的に掃除しろ」と言われたものだ。
義母は飛び散った破片で怪我をする経験が無かったのだろう。
私は以前指を切ったことを義母に言って、調理台を何度も拭いたり、これから入れる肉団子に付いていないか虫眼鏡で念入りにチェックをした。
案の定、まな板の上の肉団子のわきに小さいかけらを見つけた。大丈夫かなぁ、これ・・・と不安になった。
義母が食べ物を廃棄するなんて考えられない。彼女は「大丈夫、大丈夫~」と何の不安も無い様子で料理を続けていた。

義両親と三人で食事を始めて数分後。
義父が口に入ったガラスの破片を見つけた。
もう、彼の機嫌が悪くなって大変だった。まくし立てる義父に義母も対抗して言い返すもんだから、大変な騒ぎだった。私は巻き込まれないよう静かにしていた。

結局、大量に作ったこの煮込みは全部廃棄することとなった。
義母の人生経験の中で最大の失敗の一つとなっただろう。こんなに大量の料理をほとんど食べないで捨てるなんて!10年前のゼリーの素でさえ孫に平気で食べさせるのだから~

ま、義父に怪我がなくてよかった、と前向きに考えることにしよう。(孫たちも元気で育っている)
それにしても、義父の騒ぎ方はひどかった。高齢になると、そんなに命が惜しくなるのかと思わざるを得なかったぞ。
私はそんなバアさんにならないよう気をつけなくては、と学んだ、うほほほほ~