怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

お別れ会

2015年01月19日 | アジア事情
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地元某大企業A社に勤務する台湾人K子さんは二月からマレーシアの首都、クアラルンプールに転勤が決まった。
彼女の家でお別れパーティ。

12月には台湾で結婚披露宴をやったばかりなので、きっとそのビデオを観るだけだろうな、と思っていた。
 
招待客はなんと、500人。披露宴は延々四時間の大宴会だったそうな。
私も招待状をもらっていたのだけれど、なにしろ、貯蓄を切り崩しながらの生活。とても台湾への航空機代、お祝い金、宿泊、観光料金など賄えない。丁寧に辞退したものだ。
 
可愛い結婚指輪。ううっ。私たち夫婦は、挙式も披露宴も指輪も新居も(重要っ)なかったもんね。新婚旅行はやったんだ、あの頃、毎年行っていたグアムさ!

披露宴を収録したDVDは5,6枚あったが、K子さんは二枚で終わらせてしまった。
話題がマレーシア勤務になったからだ。披露宴の後、数日後にはクアラルンプールに行き、現地での住まいを探したのだ。初めてのマレーシアだ。私はK子さんの転勤の話を聞いてからすぐにマレーシア在住の井上さんと連絡することを勧めた。彼女とも会ったようだし、一緒に食事をしたり不動産を見て回ったりした様子。
そのたった一週間で、マレーシアを非常に気に入ったらしいんだ。
もう、ネットでいろいろなサイトを私たちに見せて「もう、素晴らしいのよ」と褒めまくり。
「マレーシアでは食べることがとっても大事なの」
「全身黒ずくめのイスラム教徒とミニスカートの中国系の女の子が同じ事務所で働いているのよ」
「新しい住まいは客用寝室が二室もあるので、絶対来てね!」
お別れ会の半分以上はK子さんのマレーシア解説になっていた。ううっ。
私だって、長いことマレーシアファンなのに、どうして私には住むチャンスが訪れないで、全然興味を持っていなかったドイツで就職した台湾人にその機会が与えられるのだろう、世の中不公平だぁ・・・
とぐるぐると思考を巡らせて彼女の話を聞いていた。
同席していたフランス人はうらやましさを表現するのに「あなたなんか大嫌いよ」と何度か繰り返していた。
フランス語にそういう表現があるのかな?私も真似して別れ際に言ってみた。「イッヒ ハッセ ディッヒ!」

結婚したばかりの夫婦の妻に外国勤務を命ずる今日の社会。旦那さんは仕事を中断して付いて行く様子。
楽しい二年間を過ごして欲しい。