【来月閉店予定の「自家製麺 琥珀@松戸市みのり台」】愛する奥様とお子さん、常連さん達に囲まれて間も無く閉店を迎える天才店主
自家製麺琥珀、その松戸市みのり台での創業は、2012年5月23日。
オープン当初ネットで話題になったのが、ネットへの書き込み禁止のお店。
これは店主の和田さんが移転前のお店で、嫌な経験があり、その体験から
ラーメンを撮影してネットにインプレを投稿することを禁止にされました。しかしその後、時とともにネット投稿を解禁、私もブログや、TVで琥珀を紹介させて頂きました。和田さんや、奥様とも仲良くさせて頂きました。
オープンして3年が経過した辺りでこのお店は軌道に乗ったから大丈夫、定点観測店リストから外れ、ネットでの情報で、進捗状況をチェックしてきましたが、今年に入り、いきなりの閉店情報に正直びっくり。
ネットでは近隣の工場などの立ち退きで、経営が悪化、移転ではなくて、ラーメン店を廃業との情報。
事実を確かめに、1月21日の土曜日の昼間にお店へ行ってきました。
松戸市のみのり台周辺はラーメン激戦区。
麺屋亀壱、中華そば志の田、昨年オープンした麺屋弥栄があり、琥珀周辺には、成都担担麺、たかお、むさし野もあります。
快晴で風が冷たい歩道を、みのり台から琥珀を目指します。
お店に着いて、僕の心が痛かったのが、店主が自分で木を見つけて、日曜大工で手彫りで作った大きな大きな自家製麺琥珀の看板に、無神経なテナント募集の業者の告知看板。何もお手製のお店の看板を覆うように付けなくても。。
店内はいつもと変わらず、券売機と、その隣に昔からの製麺機が綺麗に鎮座。
店内は奥様と店主の2人体制。
券売機、琥珀そば、塩そば、中華そば、醤油そば、何を注文するべきか少し迷いました。自家製麺も中太麺か、細麺か、セレクト可能なので迷います。
ここは原点回帰、店名の琥珀そば(770円)を細麺で。
奥様に食券を手渡します。
「閉店されるんですってねえ?」と私が問いかけると、「はい」とにこやかに返事をされました。「お子さんは元気ですか?」、オープン当初は奥様は赤ちゃんをおんぶしながらお店を切り盛りされていました。「はい、大きくなりました。早いですよね〜」って言って下さいました。私は「良かった」と一安心。
僕はこの時、確信しました。今回の閉店は、店主が愛するご家族を守るための閉店なんだと。
ほどなくして、奥様が琥珀そばを配膳して下さいました。
鶏ガラと魚介の2つの出汁を手鍋で一つずつマリアージュ。
最後に追いカツオをすることで、魚介の風味をパワーアップ。
スープも自家製麺も、トッピングも完璧に美味しい。
ここまでに至る店主の想い、奥様の感慨を思うと、感極まって、涙が止まらない、涙の雫がスープにポタリと落ちた。
なんか本八幡の「小笠原塩らーめん 海皇」が2010年2月に閉店した時に、美しい常連の女性が、流した涙に似ているかも。
もうラーメン屋さんはやらない、店主の決意は固いみたいです。
でも僕は勝手に、また日本のどこかでこのラーメンと巡り会えるように感じました。それまでは死ねないなあ。御馳走様。
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