2019年、そして平成最後の年、平成31年明けましておめでとうございます。ブログ更新は久しぶりになりますが、正月休みに温泉に行ってきましたので記事をアップしておきます。
1月4日から熊本県植木市にある「今宵の湯宿 悠然」におじゃましました。実は、この宿泊前日となる1月3日の午後、帰省先の神戸から新幹線に乗って帰ってきたばかりです。そしてその日、数時間の後に熊本県和水(なごみ)町を震源とする震度6弱の地震が発生しました。
もし、地震の発生が数時間早ければ、または予約した新幹線がもう少し遅い便であったなら、あやうく新幹線に缶詰となるところでした。幸いにこの地震では大きな被害はなく、また震源地と隣接している植木市の「悠然」さんにも被害は全くなく通常通りの営業をしているということでしたので、そのままの日程で宿泊することにしました。
(公式HP 熊本 植木温泉 今宵の湯宿 悠然)
こちらは古くからの湯治場として有名な植木温泉の一角にあります。以前は菊水館という日帰り、湯治の古宿でしたが、十年ほど前に「現代版スタイリッシュ湯治」(笑)として建て替えられた大人だけの宿になります。
8部屋全てが離れになっておりそれぞれに露天風呂が用意されています。周辺に観光地らしい名所もなく、近所は住宅街と畑ばかり、一度チェックインしてしまえば温泉のみを楽しむお籠り宿になっています。
15時チェックイン。お部屋は57㎡でツインベッドとソファー、32インチTV、DVDプレイヤー、冷蔵庫、ウオシュレット式トイレ、シャワールームから繋がる露天風呂という構成。
さっそく、温泉につかり温まったらビール(笑)
お宿の公式HPから直接予約すると、冷蔵庫内のドリンクがフリーになります。アサヒビール、ミネラルウォーター、お茶、ジュースが各2本用意されています。あとはワインなど自分で持ち込んでもOKですし、素泊まりならば食事も持ち込んで構いません。ただし調理はできません、湯沸かしポットがあるだけです。
午後6時になったらインターフォンで食事の用意ができたと連絡があります。チェックイン時の案内とこの食事連絡以外は、フロントからの干渉は一切ありません。朝夕の食事は半個室の食事処「薫風(かおるかぜ)」で頂きます。
夕食は創作和食のコースになっています。予約時に馬刺し握りなどのオプション追加も可能ですが、酒飲みにとっては通常のコースでも満腹でした。
予め食卓には先付が並べられており小さなグラスに梅酒が食前酒として準備されていますが、それ以外に最初のドリンク一杯がコースに付いてきます。ビール、ワイン、スパークリングなど一通りのお酒メニューから選べます。
料理も一工夫してありますし、お皿がなかなか凝っていました。特に馬刺しは円筒形の素焼きの器の下段にドライアイスが仕込んであって、まるで雲海のような演出になります。
馬刺しが盛ってある上段の器の底はメッシュ状に穴が開いており、下からドライアイスの煙が延々と立ち込めてきます。口でフーフーと煙を払いながら撮影しております(笑)
メインはあか牛とフォアグラの「水晶焼き」というメニューでした。
水晶を鉄板のように切り出した皿を、下からアルコールバーナーで熱し熊本県産のあか牛をステーキします。
透明な水晶を通して下の炎が見えます。かなりの厚みがあるのでいつまでも料理が冷めません。
まぁ、先の馬刺しとこちらのあか牛は、まぁまぁというところです。もっと上質なものが欲しければオプションをどうぞ。
最後に、香の物とごはん、そしてデザートでコースは終了です。
お酒メニューも充実しており、ワインはボトル3千円台から。日本酒や焼酎は地の物を用意されています。私が頼んだのは「瑞鷹 純米大吟醸 銀」、あとで明細を見たら2合で2,300円税サ込みで提供されていました。酒飲みにも良心的な価格です。
まぁ部屋に帰れば持ち込んだワインや焼酎、そしてフリーのビールもありますので、食中では日本酒1本のみにしてごちそうさまでした。
部屋に帰れば、満腹のお腹に苦しみつつも再度温泉につかります。結果、夜までに5回、翌朝3回も入りました。部屋風呂なんでいつでも好きな時に好きなだけ入れるのが魅力です。
源泉の温度は46℃くらい? ずっとかけ流しなので冬場や早朝は温度が下がるときもありますが、お宿のほうで適宜、加温しているようです。温度計を持っていくのを忘れたので正確ではありませんが、最低で40℃くらい、最高で44℃くらいになったと思います。
浴槽が広いので、手前側がぬる湯、奥側が熱いお湯、という使い分けもできます。私たちが泊った「上弦」のお部屋の浴槽は、やや台形になっているものの長辺が5mほど、短辺でも2mほどの広さがあります。ずーっとずーっと入っていたい温泉でした。
さて、翌朝は8時半に朝食をお願いしておきました。
私は和食、妻は洋食。
ご飯とお味噌汁は暖かいですが、あとはあらかじめ仕込んでおいたままの冷たい料理です。できれば湯豆腐くらいは温め直しができれば更に良いのですが。
洋食はパンケーキとフルーツ。和洋ともにサラダが付きますが洋食には生ハムが、和食には鶏肉がトッピングされていました。
あとはコーヒーとヨーグルトでおしまい。
このほか、ロビーにはいつでも飲めるコーヒーサーバーが用意されています。
こちらのお宿「悠然」は、かつての湯治場温泉宿からの脱却を目指し、植木温泉で唯一となる「完全お籠り宿」です。料理や雰囲気は、武雄温泉の「風の森」とまではいきませんが、悠然のお湯は極めて良泉しかも源泉かけ流しですから、コストパフォーマンスはかなり高いと言えるでしょう。
今回の宿泊プランは、大人二人一泊二食付き、15時チェックイン11時アウト(通常は11:30)で、38,000円。これに日本酒2,300円と入湯税150円x2を加え、総額40,600円(税・サ込み)となっています。
ちなみに、最初は希望する日が「じゃらん」でしか掲載がなく、いったん「じゃらん」で予約したものの、お宿に連絡して直接予約に変更してもらいました。まぁ「じゃらん」的にはどうだろうかという話ですが、お宿は出来る限り「直接予約を推奨」しているようです。先に上げたように直接予約だと冷蔵庫フリーですし宿泊予約サイトから2,000円引きになりますので、更にお得だと思います。(今回のプランでは支払は現金のみ、プランによって色々と設定や条件が違います)
久しぶりのゆっくり温泉宿でした。また平日の安いプランを狙って訪れたいと思います。
宿泊日:2019年1月4日