Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

スペイン音楽フェスティバル カルロス・ヌニェス特別公演@所沢MUSE

2013-10-14 22:28:42 | 音楽
先週から今週にかけての私はスペインに彩られたような、まさに『スペイン週間』と呼びたいようなそんな日々を過ごしました。
日曜日は所沢市民文化センターMUSEでの『スペイン音楽フェスティバル カルロス・ヌニェス特別公演』、月曜日は「聖母病院」聖堂において東京ラウデージ公演「ラウデージによるスペイン音楽の800年」を聴いてきました。どちらも素敵な演奏会でした。

で表題の『スペイン音楽フェスティバル カルロス・ヌニェス特別公演』です。
実はカルロス・ヌニェス氏の演奏は何年か前に聴いているので行こうかどうしようか迷ったのですが、今回はガリシアのスパニッシュケルトのカルロス・ヌニェス(ガイタ/ガリシアのバグパイプ)だけでなく、バスクのオレカTX(チャラパルタ/バスク地方の打楽器)、アンダルシアのP.リカルド・ミーニョ(フラメンコ・ピアノ)と豪華3組立てということで、聴きに行きました。どのステージもぐいっと迫ってくる、汗が飛び散るような、そんな演奏の連続でした。
           
最初のステージはオレカTX、次はP.リカルド・ミーニョ、そしてカルロス・ヌニェス最後は合同!?(スペイン本国では決して聴けない、とカルロスさんは説明してました)最後の最後は客席を巻き込んでのにぎにぎしいフィナーレ。(これは前の公演でもそうでしたっけ・・・さあさあ、って手つないでステップ踏みながら会場を回り舞台に上がっていくという、私はこれがどうしようもなく苦手、はっきり言えば嫌いです。だから・・・座ってました音楽の聴き方は人それぞれ、好きにさせてくれい、ってね。)
ま、それはともかくこの音楽会で特に強い感銘を受けたのはオレカTXの演奏。
彼らはチャラパルタというバスク伝統の打楽器で、すりこ木状の棒で並べられた板を打ち鳴らす楽器で、繰りだされるリズムも複雑で、またその並べられた板の(かなり大きい)配列で音程もあり、また手に持った棒をクラベスのように打ち鳴らすこともできるという、とにかく面白い楽器の演奏を披露してくれました。(その音は、う~んイメージとして描きやすいのは、ふんわりとしたマリンバ、あるいはアフリカのイリンバ:サムピアノ、コギリ:アフリカのマリンバといった楽器かなあ。でもこれはあくまで板を叩いた音がちょっと似てるというだけです。)
いや、彼らの演奏は素晴らしかった!!いつまでもいつまでも聴いていたい~、と思いました。
音とリズム、そこにクルムホルンのような縦笛奏者が加わり、叩くことと息をすることという根源的で原始的、それは直接的に肉体に呼びかけられるような感覚でした。
思わず、めったにしないことだけれどCDを購入し、サインの列にも並びサインしてもらいました。スペイン語でほんの少しお話できたのでお二人の声も聞けて握手もしてラッキーでした。

オレカTX来日記念特別上映『遊牧のチャラパルタ ~バスク幻の伝統打楽器奏者オレカTXの旅~』

コメント
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