ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

弓の震えについて

2006年01月24日 | 教えること
弓の震え。
プロ、アマ限らず多くのヴァイオリニストが
経験しているのではないでしょうか?

色々原因がありますが、今回は演奏する時の
緊張からくる震えについて書いてみようと思います。

ヴァイオリンだけでなく、人は過度の緊張をすると
手や足が震えます。
人前でスピーチをする時、何かをひどく恐れている時。
ヴァイオリンの弓の震えも、
これと同じ自律神経のみだれによるものだと思われます。


自立神経は<交感神経>と<副交感神経>の2種類から成っています。

「交感神経」は、活動するための神経。
体の機能を上げ緊張状態を作り、精神活動を活発にします。
「副交換神経」は、休む神経。
体の機能を休ませ精神活動をリラックス状態に導きます。
両者がバランス良く働けば、体は快調で気分も平穏。
しかし大変デリケートでバランスを崩しやすい部分があり、
刺激や環境などで不調を起こします。

人前で演奏する時にはストレスが生じます。
そのストレスが交感神経を刺激し、
ノルアドレナリンなどの分泌物が必要以上にだされ、
血圧や血糖値をあげたり、心拍数をあげたりするそうです。

その悪循環なバランスにブレーキをかけるのがセロトニン神経だということです。

セロトニン神経はノルアドレナリン神経が活性化される経路を抑えることで、
そのような緊張を未然に防ぐ効果があるそうです。

そしてそれを活性化させるにはリズム運動が効果的だそうです。
普段からウォーキングをしたり、腹筋をしたり、
ヨガや座禅などで呼吸を整える運動を続ける事によって
このセロトニン神経が鍛えられるそうです。

私の知り合いでも手が震えるのでヨガ教室にかよって 
克服させた人もいます。

ただ、家の中で練習するだけでなく、
外にでて運動することもヴァイオリンを弾く上で大切な事だと思います。