海外で教える場合、その国と音楽教育システムを理解せずには、
教える事ができません。
私がメルボルンに来た当初は、
何がなんだかわからなかったのですが、
やっと最近、オーストラリアのヴァイオリン界の状況が把握できつつあります。
ここには、Australian Music Examinations Board(AMEB)というものがあります。
これは、音楽のグレードシステムです。
日本でもYAMAHAさんなどでは、グレードがあるようですが、
オーストラリアでは、どの楽器も年に何回か試験があり、
その試験を受け、アッパーグレードを目指すというやり方です。
スケール、曲も毎年更新され、日本の音楽学校の入試のような感じです。
9月にあるグレード6の試験を受けたいという生徒がいますので、
課題をみたところ、結構あるので、びっくりしました。
ListAからListDまでそれぞれ選曲し、プラス2曲とスケールです。
メルボルンでは鈴木メソッドを取り入れている学校も多くあります。
鈴木をやたら嫌う先生方もいらっしゃいますが、
私も半分スズキ育ちなので、日本人として私は誇りに思います。
多くの教授方法を学ぶのは、指導者としての責任ですね。