ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

数学的音楽

2006年03月12日 | 演奏について


ちょっと見にくいですが、この楽譜はモーツアルト作のInversusという曲です。
この楽譜はとても数学的でおもしろいですね。
最後をみると何故か、ト音記号で終わっています。
見にくいですが、指番号が上と下に書いてあります。

もう、お分かりだと思いますが、inverseは英語で反比例とか逆とか言う意味です。この楽譜は普通に上から読んでも、逆さにして下から読んでもOKなのです。
しかも、ヴァイオリン2本で弾きます。



いったいどのように??

まず、ヴァイオリニストが向かい合わせにすわり、その間にイスを置きます。
そのイスにその楽譜を1枚おき、お互い上から読んでいきます。

そうすると不思議と、立派な2重奏になるんです。
例えば、五線譜に書かれたF(ファ)は楽譜を逆さにしたら何の音でしょう?
E(ミ)の音になりますね。

同時に弾き、一つの不協和音もなく、
作曲してしまったモーツアルトに感心させられた一曲でした。



続いて、この曲は数学的音楽家大バッハ先生の作品です。
音楽の捧げものより蟹のカノンです。

これは、2声の一方の音符を逆向きに読んだものが、もう一方の旋律と
同じになっています。つまり、楽譜を裏から透かして見たものが同じ譜面に
なっているのです。タイトルもそうなっていますね。
(これを理解するのにちょっと時間かかりました。。。)
モーツアルトのものにくらべ、格調高い仕上がりになっています。

あらためて大作曲家の偉大さが伝わってきた2曲でした。