日々平穏 

日々の雑多な話題と管理人の趣味中心の見聞記を紹介

「ポンペイの輝き」展

2006-06-22 | イベント
25日まで渋谷のBUNKAMURAミュージアムで開催されている「ポンペイの輝き」展に行ってきました。今年4月28日から開催されていたのですが、今週末で会期が終わる事を知りながらも、なかなか自分とサクラさんの休みが合わずようやく急遽休みが取れたので買い物がてら行ってきました。本日は、平日だけあってけっこう空いていたのですが、ちょっと前までは大変な混みようだったようです。今週末で会期が終わってしまうので、最後の週中、平日に休みが取れたのはラッキーでした。

欧米各国で好評を得た企画展示だそうで、自分はもちろん初めてですが、サクラさんは、以前現地を訪れているので感慨ひとしおのようです。ポンペイの悲劇に関しては、言わずもがな一夜のうちに街が大量の火山灰と火砕流により埋もれてしまうその自然の猛威には、活火山が全国に点在する我々にとっても決して他人事ではありません。
今回の展示の数々は、被災にあった人々がその時、その場所で身につけていた装飾品等を中心に、当時の人々の暮らしぶりを創造し理解してもらうのが主催者側の趣旨だったようです。
今までのポンペイ展といえば、その瞬間の場面を切り取りそのまま展示するような企画展ばかりで、どちらかと言えばマイナスのイメージが強かったのですが今回の企画展示では、黄金に光り輝く装飾品や美しい宝石類などを数多く展示することで、そのマイナスイメージが中和されていて、ポンペイの当時の文化水準の高さを改めて感じ取ることが出来ました。
また、どうしても悲劇の街「ポンペイ」を中心に語られますが、ヴェスヴィオ山周辺には、他にも悲劇を被った街が数多くあることを忘れてはいけません。今回の展示は、その部分にも触れ「エルコラーノ、オプロンティス、テルツィーヨ、モレージネ」の各地の壁画や屋敷から出土した遺講も数多く展示されていました。

黄金で造られた装飾品の数々。その中でも現代見られるものと比較しても全く遜色がない精巧なチェーンネックレスや網籠のようなイヤリング。今から2千年も前の人々が日ごろから身に着けていたものとは、思えないほどの美しさ。
また、医療用に使われていたメスやピンセット、縫い針なども展示されていましたがその完成度の高さは、驚くべきものでした。日本では、縄文時代。ムラが出来始めた時代です。改めて、ポンペイ、古代ローマの文明の高さを痛感した興味深い展示会でした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿