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【神社】日本三大扇状地の一つ御勅使川下流域の鎮守~水宮神社@山梨県南アルプス市有野

2022-12-15 | 神社・仏閣
 前回まで甲府盆地に伝わる湖水伝説と船・水に関わる神社を幾社か紹介して参りましたが、今回も湖水伝説こそ見られませんが、やはり社名に水の名と祭神に水神を祀る一社の紹介です。
山梨は昔から度重なる水害との戦いでした。特に御勅使川と釜無川の合流する地域は洪水が起こるたびに人々は苦しめられてきました。
そんな御勅使川から広がる扇状地の麓に水宮神社は鎮座しています。

水宮神社 石鳥居

隋神門

狛犬一対 久しぶりに毬を押さえている狛犬を見ました。今まで、山梨では見かけたことがありませんでした。

日差しが大きく傾き、時折吹く風が肌に刺さります。

拝殿

鏡に自分の姿が映りこんでいます(^^;
  
本殿 
祭祀:禰都波能賣神 (ミズハノメノカミ) 
由緒:御祭神は、彌都波能賣神である。伊弉那岐 命、伊弉那美命二柱の神の御子で、水走能女 命ともいわれ、水神である。
 天長十一年(西暦八三四年)この地の北を 流れる御勅使川に大洪水があった。時の淳和 天皇は、多くの村々が流されたことを知り、 ご心配になって勅使を派遣して水神を祀り、 以後、流域各村の鎮守としたといわれている。
 その後の歴史は、あまり明らかではないが、 慶長八年(西暦一六〇三年)の神領覚という 御朱印状があり、また、承応三年(西暦一六 五四年)の御証文には、水下二十二か村より 人夫を出し普請をせよと書かれている。
 御勅使川は、古くは水出川ともいわれた川 で、たびたび氾濫したため、神領地は流され、 社殿は荒れていたらしい。現在の本殿には、 文政四年(西暦一八二八年)建立の文字があ るので、その頃、拝殿なども建てられていたと思う。
 その拝殿が破損していたため、大正四年、 大正天皇の御大典を記念して改築し、水害防 除の祭典を復興し、あわせて敬神の念を振興 しようと計画がたてられた。昔からのしきた りにより、流域各村から経費を募金すること になり、その筋から許可をいただき、募金の 結果、大正十四年着工、同十五年に竣工する ことができた。その頃建てられた記念碑に、 水宮神社の由来、下流各村との関係などが記 されている。
 なお、昭和六十一年、氏子をはじめ、協力 者から浄財の奉納をいただき、拝殿、随神門 その他を、銅板の屋根に葺き替え、修理もほ どこし、境内地の整備も実施した。(境内案内板より)

由緒案内板(写真クリックで拡大)
ご神木の「アサダ(クマデ科)」山梨では珍しい木種なんだそうです。
伊勢社 祭祀:天照大神
七社神社
山之神社
ご神紋は「菊水紋」この紋は楠木正成の家紋ですが当社とのつながりは要調査が必要です。

※参考:日本三大扇状地
  • 甲府盆地(山梨県)
  • 胆沢扇状地(岩手県) 
  • 山形盆地(山形県)

【マップ】


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