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矢川弁財天@立川市羽衣町

2012-07-26 | 神社・仏閣
サクラさんが以前から気になるお宮があると言うので、ブラッと散策してきました。
場所は、JR南武線 西国立駅から南へ徒歩で15分くらいにある立川市羽衣町3丁目に鎮座します。


矢川の水源にあたる矢川弁財天 通りの高架から境内が一望できます。境内の湧水は龍神之池へ流れ込んでいます。


一の鳥居をくぐり境内へ




ここは狛犬ではなく「狛蛇」が出迎えてくれるお宮です。蛇型の狛犬は全国でも3カ所くらいにしか無いようです。
鱗がリアルです。左右でとぐろの巻き方が異なります。
弁財天は古代インドでは川の神とされている事から、川の流れのイメージ=龍と神使とされている様です。
そういえば、千と千尋の神隠しでハクは川の神=龍の姿でした。


見逃していたのですが池を渡る欄干にも蛇が鎮座していました。
(写真はたまたま掲載されているページから直リンさせてもらいました。)

こちらが旧社なのでしょう。
ここに纏わる伝承がありましたので、以下引用させてもらいます。

「立川のむかし話」によれば、矢川弁財天に関してこんな話が伝わっている。
いつの頃か、矢川弁財天は荒れ放題になっていた。気味悪い雑草が生い茂り、 池の水も暗くよどみ、妖気さえ漂っていた。
ある時、立川の修行僧のところ に一人の老人が訪ねてきて、矢川弁財天を清めて世に出して欲しいと言う。
そこで老人の案内で弁財天に行くと、荒れ果てて妖気さえ漂う有様に驚いた。 修行僧はよい日を選んで整地にくると約束した。
やがて何日か経って修行僧 はお手伝いを連れてやってきて、雑草を刈り、石を取り除いて整地を始めた。
すると堂守婆さんが飛んできて、「ここは弁天様の棲家じゃ。そんなことし たら後で弁天様の祟りがある。
すぐやめれ!」と言った。修行僧は「法要す るから心配はいらない」と婆様を納得させた。
その夜修行僧が床につくと、 高い山から谷底へ突き落される夢を見て目を覚ました。
しかし体の自由がき きません。必死にもがくうちに大木に捕まることができた。
が、何とそれは 大蛇だった。これは弁天様が怒っているのだ。
修行僧は悪霊を封じる九字の 印を切ろうとしたが身動きできません。やがて修行僧は心に閃くものがあった。
弁天様は怒っているのではなく何かを訴えておられる。九字の印ではな く相承の印で霊と和合しなければならない。
そこで足を組み、相承の祈りに 入ると、魔性が霧散し体が自由に動くようになった。
修行僧が弁天様と和合 できたことで、矢川弁財天は清められた。修行僧は以後3年、矢川弁財天で 法要を営んだという。
以上矢川水辺から谷保田圃へ、天神様と為守伝説の道を行くより


矢川弁財天 
住所 東京都立川市羽衣町3-29
【地図】

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2 コメント

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Unknown (はれぶた)
2012-12-15 16:38:05
はじめまして。
この狛蛇は私の祖父が作成し奉納した物です。
ブログに取り上げていただきありがとうございます。
なぜ蛇なのか、祖父に聞かないままだったのですが
謂われまで教えて頂けてとても嬉しいです。
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Unknown (ruribo)
2012-12-17 15:00:29
はれぶた さま

コメント有難うございます。
そうなんですか!!
わざわざ見ていただいて、お孫さんからのコメントありがたいです。
ご紹介して良かった。と、思った瞬間です。
さぞ、ご祖父さまは矢川弁財天にご尽力されていたお方なのでしょうね。狛犬ではなくわざわざ狛蛇にされたのもここへの信心が深かったからなのでしょう。

またお暇なときにでも覗いて下さい。
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