たまたまYouTubeに劇場版のサンダーバード6がフルで上がっていたので久しぶりに鑑賞しました。
【映画 サンダーバード 6号 音声日本語&英語】
映画の中で、ブレインズが発明した新メカ 大型遊覧飛行船「SKY SHIP1」に、反重力装置が使われていました。
こちらの図解によれば「重力調整ジャイロ」なる回転するリングの集合体が胴体の左右にあり重力を打ち消し(反重力)浮上する原理の様です。
(図番:こちらより転載)
動力源でしょうか?カウントダウンの始動と共にシルエットが回転します。
この形状で思い出すのがM-Lコンバータでしょうか。無限のエネルギーを取り出すことが可能となる技術です。
【Testatika Movie split1】
スイスの田舎町で稼働しているM-Lコンバータ
ML-コンバータの構造(出典:フリーエネルギー「研究序説」多湖敬彦著 1992 徳間書店)
「重力調整ジャイロ」 ひとつ一つのリングは、互い違いに回転しています。
左から右へと装置全体をパーンしながら紹介する中々凝った撮影方法です。
この辺りの見せ方は、人形劇とは思えない斬新で素晴らし演出です。
リングが回転するだけで重力が相殺しあるところで船体重量が0となるようです。0からは重量がマイナスとなり浮上すると言う中々興味深い設定です。
映画では、ジャイロ部分が目で追える程度のゆっくりとした回転でしたが、ジャイロで思い出すのが東北大早坂教授のグループが行っていた実験「ジャイロの回転方向によって重力に変化が見られる現象」と言う一連の研究でした。現在では、装置や計測系の不備、追試実験でも成功事例が無いとしてこの現象自体否定されているのですが、筆者の知人にこの研究グループに参加し早坂教授に最も近い人物がいるのですが彼に言わせれば、考えられるあらゆる否定的な条件を考慮して実験は行われており追試成功例も実はあったと言う話をお聞きしています。
早坂教授も他界され結局真実は、闇の中へとなってしまいました。
興味深いのは、早坂教授の論文が発表されたのは1978年ですが、この映画が封切られたのは1968年です。
当時のSF考察スタッフたちがどのような流れで「ジャイロのスピンを反重力理論」に利用できると考えたのでしょうか。実に興味深いです。
(追記:3/8 M-LコンバーターYouTube動画差替え・構造図掲載)
☞参考文献:
反重力はやはり存在した 早坂秀雄+杉山秀樹共著(徳間書店1998年)
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