先日催されたユビキダス発電研究会8月度定例会において、参加されたH氏より“翼型イオンクラフト”の飛行実演デモの模様をご紹介します。
「イオンクラフト(リフター)」の推進原理については一般的に高電圧を印加した電極からのイオン風による推進力であって、特別目新しいものではないと言われています。
イオンクラフトのウィキペディアには、B・B効果によるイオン風で浮上するとありますがB・B効果の発見者でもあるブラウン博士自身はそれを否定しており彼は”誘電体のひずみ”として帯電する空間の歪の差が推力を発生させていると説明されています。
BB効果に関しては、いろいろな研究機関で追試実験が行われており興味深い結果も出ているのですが、高電圧下で起こる特殊な事象故応用用途も狭く今後の新たな展開が待たれるところではあります。
参考論文:電磁場と重力場の関連性について相対論的考察(PDF)
高電圧間に吊るされた翼型(サラマンダー)型イオンクラフト
※ちなみに、この翼型はゾイドというタカラトミーより販売している恐竜型アンドロイドシリーズの翼竜型戦闘爆撃機 サラマンダーからとのこと(参加者H氏より)
高電圧を印加させるため旧型ブラウン管テレビのFBT→アノード端子より直接供給します。
通常イオンクラフトの製作では、キャパシタとなるアルミ箔を陽電極となる導線より縦位置に置くのが通例ですが、製作された翼型では上側部分だけにアルミ箔が貼られており(トップ写真参照)今までのイオンクラフトとは、全く異なる構造をしています。
製作者自身も果たしてこれで、飛行するのかと疑問に思いながらも実際に飛ばしてみたところこれが見事に大成功
以下は、当日撮影した動画です。(製作者ご本人より公開了承済み)
翼型イオンクラフト(リフター)飛行デモ
【考察】
動画を観て興味深いのは、浮上というよりは「前後に動いているようにみえること」先程のキャパシタの位置関係で垂直だと浮力として作用し水平だと推力として作用しているのではないでしょうか?
なおかつ興味深いのはその力強い動きです。従来のイオンクラフトでは、フワッと浮く感じのものが殆どですが、この翼型はかなりの推力が発生している様に見えます。
今回の飛行デモでは、今までのイオンクラフトのセオリーを覆す新たな一面を見せてくれたのかも知れません。
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