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【イベント】特別展 火焔型土器のデザインと機能@國學院大学博物館(渋谷キャンパス内)

2017-01-22 | イベント
21日は、現在國學院大學博物館にて開催されている「特別展 火焔型土器のデザインと機能 Jomonesque Japan 2016」を拝観して参りました。
考古学資料の展示が充実している同館には、今回で四回目の訪問です。

参考記事:
國學院大學伝統文化リサーチセンター資料館@渋谷区東
比較・縄文時代と現代の石信仰@國學院大學 伝統文化リサーチセンター資料館(渋谷区)
國學院大學ミュージアムトーク

今回のこの特別展 たまたまサクラさんがネットでこのイベントを知りメンバーを募って訪問
火焔土器というと数ある土器の中でも最も縄文らしいデザインで、その造形にはいつも魅せられます。
火焔型土器は、東日本全体では200以上の遺跡から出土されているそうですが、特に信濃川流域の新潟県、長野県北部および阿賀野川流域の福島県西部に出土数が極めて多いそうです。

参考リンク:火焔土器と火焔型土器




同じ火焔型でもその形状は異なり良く見る“深鉢型”(上写真2枚)と写真下の“王冠型”というものがあることを初めて知りました。(新潟県長岡市岩野原遺跡出土 縄文中期)

こちらが国宝指定された深鉢火炎型です。(新潟県笹山遺跡出土 縄文中期)

こちらは、特徴的な三角形の土版が付いた深鉢型(新潟県十日町市笹山遺跡出土 縄文中期)

会場では、各地で出土された火焔型土器が一同に展示され圧倒的な存在感を醸し出してくれています。


火焔土器以外にも、出土された土偶や石棒などが多数展示されています。

中でも興味深いこの国宝附の展示品“三角擣型土製品”(新潟県十日町市笹山遺跡出土 縄文中期)は、用途不明の不思議な遺物です。貫通穴があることから当初は、装飾品と考えられていたそうですが一面だけ紋様が描かれていないことから紋様が描かれていない面を下に置き呪いや祭祀に用いられたものと言う説が有力視されているそうです。


訪問したこの日は、ミュージアムトークと縄文コンサートが午後1時半より行われミュージアムトークでは「雪国の縄文文化と火焔型土器文化」と題して新潟県津南町教育委員会 佐藤信之氏が、縄文コンサートでは、エレキチェロ奏者 斎藤孝太郎氏の演奏が行われました。
斉藤氏のその作曲方法がとてもユニークで、土器の紋様を譜面に起こすと言う興味深い革新的な作曲法で、この日は勝坂式土器をモチーフにした新曲を初披露され、またアンコールも演奏していただき来場者皆独特のサウンドに酔いしれておられました。
(氏の縄文土器をモチーフに作曲され演奏されている動画がYOUTUBEに上がっていました。)
焔祭2015ライブ 〜縄文の風〜 斎藤孝太郎(チェロ・縄文音楽)



豪華図録 入場料無料!アンケートに回答すると116ページもの図録が貰えると言うオマケ付き!!國學院大は太っ腹(^O^)/
会期は2月5日(日曜日)まで

参考リンク:平成28年度 特別展「火焔型土器のデザインと機能 Jomonesque Japan 2016」

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